概要
妖怪百姫たんとは、株式会社KADOKAWA エンターブレイン ブランドが開発した
ボイス付き基本無料の妖怪憑依RPGである。2014年11月11日開始。
現在110万DLを達成し、1周年を迎えた。
ストーリー
これは、すこしむかし、
すこしちがうせかいの
あやかしたちのものがたり。
山に、川に、大地に、空に―――
森羅万象あまねく場所に、妖怪たちは、宿っていた。
だが、妖怪を滅ぼさんと現れた 謎の機械の軍勢「利器土(リキッド)」
少年は「猫又」と出会う
そして、妖怪とキズナを結ぶ旅がはじまる――――
(公式サイトより引用)
キャラクター
- あるじ
主人公、つまりプレイヤーそのもの。物語りの冒頭でとある人物を蘇らせようとしたところ猫又を呼びだしてしまい、以降、猫又と共に利器土達と戦うことになる。普段は猫又、犬神、河童と同棲している。
立派な青年ではあるが童顔であり、一部の妖怪の話では意外と体つきはいいらしい。
基本真面目な性格であるが、所々スケベな面がある。たまにノリがいい。
猫又をはじめ様々な妖怪から好感を持たれているが、真面目さが祟って逆に妖怪にいいようにされてしまうこともある。
イベント「ふたつのお口がとろけちゃう 絶頂!妖怪味勝負」では猫又達の料理を担当していることが判明(猫又らの言動からして面倒ごとを押し付けられてるだけかもしれないが…)。料理の腕は高く、料理大会中にとっさの判断で肉じゃがやあんパンを作り、大会を制したことがある。
イベント「妖怪娘のイ・タ・ズ・ラ あま~いおかしをくれないと…?」では大学で妖怪について勉強していると発言しており、日本の妖怪にあまり知られていなかった西洋の妖怪についても詳しいことが分かった。
(作中の時代は明ジであり、登場人物や妖怪達は諸外国の文化に疎いという設定である(そのわりにクリスマスやバレンタインをしているのはご愛嬌))
(CV:日笠陽子)
火属性
天然で巨乳なメインヒロインの猫娘、あるじと共に全国を巡ることになる。鰹節が大好物。
なお、メインヒロインなのに彼女を手に入れるには特典等を除けばガチャを回すしかない、メインヒロインなのに…。
SRキャラであり、長らく昇華は2段階昇華のURどまりで、最高クラスの足の速さを誇る半面、攻撃力は控えめであった。
しかし、最近ついに最高レアのEXRまで昇華するようになり、大きなステータスアップを成し遂げ、その足の速さを存分に生かせるようになった。
また意外にも、三味線が得意である。その理由は本人のキズナ譚によって明かされる。
(CV:東山奈央)
土属性
少し後にあるじと共に行動するツンデレ貧乳の犬娘、お手をされるとついつい乗ってしまう。
ボイスは完全に英国帰りの戦艦娘だが気にしてはいけない。
あるじのことを何かと気遣ってくれるいい子。アイドルを目指しているが音痴であり、本人もそれを自覚している。
しかし、この作品で唯一キャラクターソングが出ているキャラでもあり、そこでは見事な歌唱力を披露してくれている。
なお、彼女も入手するには特典を除けばガチャを回す必要がある。(レアリティはSR)
レギュラー妖怪3人の中では一番最後にEXRが実装された。
お払い時のボイスは必聴(間違ってそのままお払いしてしまわないように)
(CV:久保井美沙希)
木属性
さらに後にあるじと行動する男勝りな性格の妖怪。河童だけに活発で相撲が得意であり、そして犬神以上の貧乳である。
戦闘時は真っ先に利器土に立ち向かっていくあるじ一行きっての戦闘要員。
直情的で細かい事を考えるのは苦手であり、また恋愛に関しても奥手である。
こちらも入手するにはガチャを回す必要がある。(レアリティはSR)
かつてはURどまりだったが、現在は最高レアのEXRまで昇華する。
なお、水の妖怪であるはずなのに何故か水属性ではない、イメージカラーのせいだろうか?
(CV:日笠陽子)
猫又の妹。自堕落な姉に比べてとてもしっかりしており、姉の世話もよく焼いていた模様。同時に姉譲りの巨乳の持ち主でもある。
ゲーム中のお屋敷画面にてお屋敷の管理をしており、素材を集めてきてくれたりしてくれる。
今まではそれだけの存在だったが、百姫たん1周年記念巡行イベントにて遂に正式にユニット化する。レアリティはSR。
(CV:村上佳奈)
1周年記念放送にて二位の猫又を押さえて人気投票一位となった妖怪。おっとり控えめな性格で皆のまとめ役な理想のお姉さん。レアリティはSRで、素材ガチャからも入手可能。現在は覚醒昇華が追加され、EXRまで昇華する。2015年8月末の覚醒昇華イベント「成長譚・祭りの喧騒で」ではあるじと夏祭りデートするという主役に近い役を与えられている。あるじラブ勢であると同時にショタ好きでもあり、漫画版や烏天狗のキズナ譚ではショタ化したあるじにメロメロになっている。
巨乳であるが、ケープの下はどうやらつけていない模様で常に下乳が見えている。特にURのイラストはほぼ見え方がギリギリである。
戦闘システム
戦闘はラウンド制でこちらは妖怪を5体+フレンド1体+控え4体の計最大9体を引き連れて戦う。
「おまかせ攻撃」と「お好み攻撃」が存在し、おまかせは左から自動的に敵を、お好みは妖怪が攻撃する際に毎回ターゲットを指定して攻撃する。
「おまかせ攻撃」は放置していても勝手に戦闘は進むが、攻撃ターゲットの変更、妖術の使用等の介入をすることで、より効率の良い戦闘を行う事もできる。妖術ゲージも貯まりやすい。
「おこのみ攻撃」は画面をタップする必要はあるが、タイムラグがなくスピーディーに攻撃していくため、バフ等の特殊効果の継続時間中や巡行イベントのコンボ中の攻撃頻度が上がり、戦闘を有利に進められる。
本作の戦闘の最大の特徴として「憑依」というものがある。
憑依ゲージが貯まったり、やられてしまった妖怪は「憑依」が可能となり、他の妖怪へスライドすることで「憑依」することができる。
憑依された妖怪はステータスとレアリティが上昇し(別の妖怪に変化することもある)、より強力な攻撃や妖術を使うことができるようになる。反面、パーティの数が減少するデメリットがあるため、適当に憑依しているだけではかえって戦闘が不利になる諸刃の剣である。
妖怪について
- 属性
妖怪達には「火」「木」「水」「金」「土」という5つの属性があり、それぞれ
火→木→水→火…
金→土→金…
と有利に働くようになっている。バトルではこの補正が主に有利不利に作用してくる。
単一属性パーティの利点は属性対象のバフ持ち妖怪や同一属性の数が多いほど威力が上がる妖術持ちを組み込むことができる点である。しかし、逆に苦手属性相手だと戦闘が長引いたり大きな被害を被ってしまう。
- 種族
妖怪たちには属性の他に種族も割り当てられている。
「人妖」「幽鬼」「妖獣」「付喪」「神」「英雄」「特殊」の7種族がある。
種族統一パーティは相手属性に左右されないものの、種族を対象としたバフ妖術が現状ないため、パーティメンバーをかなり選ぶことになる。
おまけに、「神」「英雄」種族は高レアリティのキャラクターが多く、揃えるのが難しい。
特に「英雄」種族は現在数がとても少ないため、5体揃えることすら難しいだろう。
なお、特殊はレベルアップ妖怪の「豆腐小僧」や昇華素材等の妖怪が当てはまる(山彦は神扱いである)。
- レアリティ
妖怪にはNから極まで7種類のレアリティが存在している。
順番はこのようになっている。
N→R→SR→SSR→UR→EXR→極
最高ランクの極は巡行イベント(下記参照)によるランキング、もしくは最終報酬である「陰陽玉」や入手困難な「上級素材」が必要なため、対象キャラの入手以上に厳しい道のりとなっている。
- 合魂
いわゆる他のゲームでいう「合成」である。
同じ妖怪を合魂するか「山彦・木」を使うことでと「煩ノウ」というステータス補正がかかっていく。同じ妖怪で+10、R山彦・木で+5、N山彦・木で+1である。
煩ノウは108で打ち止めとなり、最大まで上げれば低レアリティの妖怪でも高難易度クエストに通用するようになっていく。
また、同じ妖怪で合成するか、「山彦・火」を使うことで妖術のレベルを上げることができる。
妖術レベルを最大まで上げて更にレベルが上がると「妖術有頂天」となり、妖術の威力アップ等の恩恵を受けられ、非常に強力な妖術となる。
ただし、妖術レベルの上昇は完全に運任せであり、山彦・火を使っても上がるとは限らず、今のところは趣味の範囲である。
- お祓い
他のゲームで言う売却であるが、このゲームはお祓い時にそれぞれお祓いボイスを聞くことができる。
明るく別れる妖怪、別れを悲しむ妖怪、はたまたあまりの扱いに怒りだす妖怪等様々な反応を見ることができる。
- キズナ譚
妖怪にはそれぞれキズナゲージが設定されており、クエストをクリアすることでキズナ値が増えていく。キズナ値が満タンになることでその妖怪のキズナ譚が解放される。
キズナ譚はその妖怪をテーマにした小話であり、最後に妖怪のデレボイスと霊玉を1つ手に入れることができる。内容は真面目なものからギリギリな表現のもの、またあるじにとってバットエンドじみた話もある。
妖怪によってはキズナゲージが2本分あるものもあり、2段階昇華する妖怪がそれに当てはまる。また、ロックがかかったキズナゲージを持つ妖怪は覚醒昇華する妖怪であり、覚醒昇華することでその先のキズナゲージを貯めることができる。
ガチャ
霊玉を5個消費して行う通常のガチャの他に、ゲーム中に集められる5種類の「素材」を使った*素材ガチャ*ができる。
一部SR妖怪のレシピが公式から発表されている他、素材を大量に投入することで運が良ければ強力なSSR妖怪も召喚できる。(ただし、鬼などは公式レシピを使っても出現しにくい)
ただし、素材は某軍艦擬人化ゲーみたいに自動で増えず、探索で増やすかお使いかお祓いか化け猫に拾ってきてもらう等、能動的に集めに行かないと増えない。
また、通常ガチャも他のソーシャルゲームに比べてSR以上のキャラがガチャで出やすく、課金せずとも強キャラを入手しやすい。(通常でSRキャラは33%、SSRは7%で出現する)
11連ガチャではSR以上の率アップやイベント限定妖怪1体確定等の処置がされていることもある。
運が良ければ11体中の殆どがSR以上となることも。
ただし、イベント限定キャラクターには最初からURレアで出てくるものがあり、その入手率は1%程度となっているため、いざ狙おうとすると入手は困難になる。
また、ガチャイベントによっては最初からEXRまで昇華した状態で出てくる妖怪もいるが、初入手でEXRで出てこられると即戦力になる反面、図鑑の進化前の項目に穴が開いてしまう問題がある。
イベント
イベントには短期巡行イベントを除き基本イベントストーリーが付いている。
- 巡行イベント
探索で得たポイントを元に累計ポイントや中間・最終ランキングで妖怪や素材の報酬を得るイベント。
ラウンド中のコンボ内に続けて妖怪を倒すことができるとより多くのポイントが貰える。
この巡行には以下の特徴がある
・イベントで指定された妖怪を連れて行くことでその妖怪の攻撃力がアップする。
・イベントで指定された種族や6体以内で挑むとボーナスポイントが貰える。
・ポイントが2倍貰える時間帯がある。
・ランキング100位以内に入る、または最終報酬までたどり着くことで、レアリティEXRの妖怪を「極」に昇華させるためのアイテム「陰陽玉」が手に入る。
・陰陽玉を手に入れるための2週間近くある長期巡行、新規妖怪を手に入れるため数日で終わる短期巡行がある。
・長期巡行ではイベント後半に難易度「えくすとら」が追加される。これの新規ストーリーは無い。
このユーザー同士が常にしのぎを削る仁義無きシステムのイベントであるため、百姫たんで現状最も荒れやすい要素である。
(特にポイント2倍時間帯や高ランキング限定報酬についての不満を言うあるじは多い)
最初の巡行イベントから約5ヵ月後、百姫巡行「輝け!妖怪の星」より百姫たんのUI変更と共に巡行イベントのシステムも変更された。
・ポイント2倍はアイテムを使用してから30分、または1時間へと変更。
・ガチャから手に入るイベント妖怪を連れて行くことでポイントが3倍入るようになり、攻撃力が大きくアップする。
・イベントで入手できる妖怪が「ランキング報酬妖怪」と、「ポイント報酬妖怪」の2種類に増加。
ランキングとガチャキャラによる格差はあるものの、ポイント2倍が時間によるものでなくなった分、以前より少しは時間の取れない社会人にもやさしい巡行になった。
- 覚醒イベント
イベント用に書き下ろされた妖怪をイベントクエスト中に入手できる素材妖怪を使って最高レアリティまであげるイベント。ポイントが無いので比較的まったりプレイできる。また、素材妖怪はお払いすることにより大量の素材を手に入れることができる。(だが、代わりにその妖怪のお払いボイスを何度も聞くことになる)。また週末はイベント妖怪、素材妖怪のドロップ率がアップする。
大成敗イベントが始まってからは期間が1週間に短縮されている。その分、覚醒素材妖怪が通常時もドロップしやすくなった。
- 大成敗イベント
「ゆるいマルチ」をコンセプトに2016年2月に始まったイベント。フレンドや他の一定のプレイヤーに救援を行うことで妖怪の成敗を手伝ってもらえる、さらにイベントで指定された種族の妖怪だと入手ポイントにボーナスの倍率が乗算され、大量のポイントを入手することができる。期間は1週間。
このイベントでも陰陽玉が手に入る。
フレンドや一般の他のプレイヤーに救援妖怪を出してそこで妖怪を倒した場合は成敗するためのゲージを回復する「妖霊酒」がもらえる。
また、救援にきた妖怪が求めている妖怪と違った場合はフリックで外すこともできる。
順位報酬はあるものの、1位以降は全て同じ報酬のため、実質参加賞。
関連イラスト
中には公式の絵師さんがイラストを掲載していることもある。
余談
猫又等の一部のキャラクターは前身となるゲーム、GREEの「秘録 妖怪大戦争」からイラストが引用されている。(このゲームもKADOKAWAが提供していた)
だが、その前作のゲームとは比べ物にならない程に大幅にゲームシステムが変更・改良されており、ホーム画面等のデザイン面も賑やかになった。
その他、一部の界隈で話題となったこのキャラも引き続き続投されている…。
関連タグ
のんのんびより…過去にコラボした作品。