刀工について詳しくは→堀川国広
プロフィール
「すみませーん。こっちに兼さん……和泉守兼定は来てませんか?あっ、僕は堀川国広です。よろしく」
「僕は兼さんの相棒で、助手ですからね。」
「何かやっておくことはありませんか?掃除とか、洗濯とか。」
「行こう、銃や砲がいない僕らの戦場へ。」
公式による事前紹介
安土桃山時代に活躍した刀工、
堀川国広作(という説のある)の脇差。
新撰組副長 土方歳三が愛用していたと言われる。
和泉守兼定の相棒でもあり、助手でもある。
礼儀正しく面倒見も良いが、胸には熱い闘志を秘めている。
家事や世話焼きが大好き。
和泉守兼定の事を兼さんと呼び、相棒であり助手。
…というより押しかけ女房のような存在に。
概要
初期値は他の脇差達に比べると比較的偵察と隠蔽が高い。
掃除や洗濯など家事や世話焼きが好きで、礼儀正しく面倒見が良い。
後述の通り相棒で助手である和泉守兼定に対する言及が多いため強い印象があるが、主である審神者にも手伝いを申し出てくれたり、畑当番やログインボイスでは「頑張ろうっ!」と爽やかに呼びかけてくれたり周囲に対しても良い子。
内番の雑事も自分の担当向きと快く引き受けてくれたり、何かやっておくことはないかと審神者に仕事を求めてきたり、近侍に任命しているとき本丸で放置すると空いた時間を勿体なさそうにしていたりと、世話焼き好きの設定もあってかとても働き者である。
万屋に行くと、「買いすぎはいけませんよ」と審神者を窘めてきたりもする。
一見大人しい少年に見えるが、一方で戦場では凛々しい一面も見せ、時には「闇討ち、暗殺、お手の物!」などと若干物騒な事も言う事があるというギャップがある。
敵の攻撃を受けると軽傷ボイスで「冷静でいなきゃ…!」「怒らない…怒らない…」と自身を静めている場面もある。本気モードとなる真剣必殺でもまだ怒りを抑え気味であり、普段は穏やかな人柄だが本気で怒ると恐いのかもしれない。
正月ボイスでは、どんちゃん宴会している勢であり酔っぱらって審神者にも無礼講を言ってきているお屠蘇気分の和泉守兼定を、冷ややかな声のトーンで叱りに行っていた。
この後がどうなったのか想像すると怖ろしくもある……。
宴会をしているらしき陸奥守吉行・和泉守兼定・次郎太刀・日本号あたりを聞いたあとに、叱りに行く側の堀川国広と驚かせに行く側の鶴丸国永を聞くと流れが自然かもしれない。
和泉守兼定との関係性
作中では、同じく土方の愛刀であった兼さん(和泉守兼定)を相棒かつ助手として慕っており、公式ツイートでは「押しかけ女房のような存在」とも語られている。別のツイートではお揃いに見えるピアスについても「相棒の証でしょうか」と述べられており、彼らの仲の良さが伺える。
彼の台詞中における「兼さん」の登場回数は深い印象を残すほどに多く(ちなみに登場第一声は「兼さんは来ていないか」である)、彼の為に兼さんを探そうとした審神者も少なくは無いのではないだろうか。ちなみにその兼さんと共に前主・土方歳三に関連する地である維新の記憶・函館(1-1)に行くと回想を見る事が出来、内番(馬当番・畑仕事・手合わせ全て)で一緒にするとそれぞれ特殊台詞を見る事が出来る。
馬当番での特殊会話では、審神者に言われて和泉守兼定がサボらないように見張っており、兼さんへの言及が多いからといって堀川国広の相棒観が盲目的なものではないことも窺える。
Pixivでは、上記の理由から和泉守兼定との土方組コンビで描かれる事も多く、二次創作として公式設定以上の熱烈な兼さんファンとして描かれる事も時々あるが、公式設定と二次創作の区別には注意が必要である。
また、他の新撰組男士仲間と共に描かれる事も多くあり、そちらも多くゲーム中での接点がある。
ちなみに池田屋の記憶・市中(6-1)では、土方組と長曽祢虎徹との3人で回想が見る事が出来るようになった。長曽祢虎徹、また新撰組とは別の道を辿った坂本龍馬の刀・陸奥守吉行とは手合わせでも特殊台詞が実装されている。
堀川派について
安土桃山時代の同名の刀工・堀川国広によって作られたとされているが、当時ブランド扱いされたいた堀川物の真刀を農家出身の土方が手に入れている可能性は低いことから、贋作疑惑がささやかれている。しかし本人はそれに対して大きなコンプレックスをこぼす様子を見せず、土方の愛刀で兼さんの相棒だった真実を重んじているようだ。
「僕が本物の国広かどうかは意見が別れるところだけど、少なくとも兼さん・・・・・・兼定の相棒だったことだけは、本当だよ」
なお作中では、上記のように贋作疑惑はあるとされているものの、あくまで山伏国広や山姥切国広と同じ堀川派として扱われ、戦闘服や内番服が彼らと揃いの物になっている。
Pixivでは彼らと兄弟として扱われたり、彼ら二人と合わせて国広三兄弟として描かれる作品も多くある。
また、イラストの刀身に彫り物があるのは、刀工・堀川国広が彫り物の名工であることが反映されていると考えられる。
贋作を憎んでいる蜂須賀虎徹が堀川のことをどう思っているのかは不明である。
(以前記述のあった「堀川国広が『長さが一尺九寸五分であるのに対し、刀工が二尺以下の刀は打っていないとされている事から』贋作である」という俗説は嘘なので注意。国宝重要文化財に指定されている刀だけでも一尺七寸の脇差(出展:文化庁HP)や銘國廣短刀(出展:広島県の文化財)などがある。)
史実と創作について
土方歳三の脇差堀川国広についての史料としては近藤勇の佐藤彦五郎宛ての書簡が存在する。
この書簡に登場する刀は現在所在不明であり、またこの書簡以外の史料が見つからないため真贋以前に書かれた刀が実在したのかも現在分かっていない。
東京都日野市の土方歳三資料館は堀川国広という刀が日野にあったという記録はないとしている。
現在所在不明なことについて、戦時中政府による金属類回収令のあおりを受けた、もしくは戦後、非軍事化政策のあおりを受けてGHQに没収されたなどの説が流布しているが、これらの出所の一つとしてあげられる鵬玉会の土方歳三資料館館長のインタビュー記事の中の堀川国広に言及する発言については、ご本人がそのような発言はしていないと否定しており、その部分については鵬玉会側が付け加えたものと現在考えられている。
実際土方歳三資料館のブログでは接収について触れた記事もあるがそこで堀川国広について触れられたことはない。他の出所については不明である。
堀川国広がGHQに接収されているという話が広まる中で、東京都でGHQに没収された一部の刀は元の持ち主の元に返還されているのに現在所在不明である事や、多くの刀が海洋投棄されている事などから、堀川国広も海洋投棄されているという説が生まれた。
その為、二次創作にもよく海を扱った作品が見られるが現在信頼できる裏付けはなく、史実としてではなく歴史創作の一部として扱うことが推奨される。
また、刀剣乱舞作中には接収または供出されたことを匂わせる発言は今のところ登場していない。
カードファイト!! ヴァンガードG において
こちらではカードファイト!!ヴァンガードのタイトルブースター刀剣乱舞で収録された彼も紹介する。
このユニットがリアガードに出た瞬間カウンターブラストを1枚払うことでソウルチャージを一枚し、そのターンの間パワーが4000上がる真剣必殺(ダメージゾーンのカードが3以上で発動)の効果を持つ。
一時的なパワーバンプであるが速攻攻撃をかけるのに有効である。
バウンス能力をもつ和泉守兼定と相性がいいので忠実通り同時に使って半永久的に高パワーのラインを作ることができる。
余談であるがこっちの世界では彼の中の人が準主役をやっている。
その繋がりからか、刀剣乱舞のタイトルブースターのCMも彼がナレーションを務めている。CMでは最後まで名乗らないまま兼さんの名だけ残した堀川国広の姿が、「流石だ」「歪みない」などと反響を呼んでいた。
ちなみに審神者向けに製作されたヴァンガードの入門動画(外部リンク)は、堀川国広の中の人と陸奥守吉行の中の人(こちらもヴァンガード声優)が担当している。刀剣乱舞ネタが多く散りばめられているので審神者も楽しく見れる内容になっている。
テキストフレーバー
「悪い、僕も結構邪道でね!」
関連イラスト
関連タグ
和泉守兼定(刀剣乱舞) 陸奥守吉行(刀剣乱舞) 長曽祢虎徹(刀剣乱舞)