プロフィール
概要
坂乃上女子高校1→2年。
三ノ輪財閥の令嬢であり、ワルに憧れてバイク部に入部。
しかし、ワルに関する知識がどこかズレており、チキンレースで川にダイブして「これこそワル」と恍惚の表情を浮かべたり、自分の愛車に牛の頭蓋骨をあしらったりしては周囲を唖然とさせている。
それ以外の点についても、箱入り娘を通り越して非常識といっていいレベルの世間知らず。
教習所に行くまで自転車にすら乗ったことがなく、文字通り箸より重いものを持ったことがなかったためにバイクの引き起こしからできなかった。
誕生日が12月であるためしばらくは運転免許がなく、ツーリング時は執事の早川が運転するサイドカーに便乗していた。
その後、16歳になる前に「東南アジアのお金さえあれば免許が買える国」からの外免切替(※1)でフルビット免許を取得したが、交通法規が何なのかすらわからず、黄色信号の意味を答えられない状態に危機を感じた天野恩紗によって切り刻まれた。
その後、まずは原付免許を取得。のちに普通二輪免許を取得し、他のバイク部員と自力でツーリングを楽しむようになった。
大抵のことは金で解決してきた過去から、以前は思い通りにならないと突然癇癪を起こす悪癖があったが、思い通りにならない機械であるバイクを通じて、最も成長した人物の一人である。
また、人一倍バイクの引き起こしをしてきた経験から足腰の筋力がつき、バイク部のメンバーの中で相撲が一番強くなった。
なお、本作はジーザスが出たりシベリア抑留経験者が若返ったりする世界観であるため、現実にはありえない形態の外免切替や、どうやって曲がるのかわからない補助輪つきスーパーカブなどには突っ込むだけ野暮である。
愛車
原付免許取得時と普通二輪取得後で異なる。
他の初期部員と異なり、特定のメーカーへのこだわりはないが、早川の愛用するドゥカティに愛着があるようだ。扉絵では、メイン画像のビモータやBMW、『ばくおん!!』コラボレーションメーカーのKTMのような高級外車を担当することが多い。
原付免許時：ホンダ・スーパーカブ50(カスタム)
免許取得のための練習用として、早川が天野恩紗の実家・ニコイチモータースから調達してきた。
しかし、自転車すら運転したことがない聖は転倒してばかりでまともに運転ができず、腹を立ててスレッジハンマーで叩き壊してしまう。
ところが、その程度なら平気でエンジンがかかるスーパーカブの耐久力と包容力に惚れ込み、これを自力で運転できるようにすると決意する。
その後修理し、原付免許を取得してしばらく愛車とするが、彼女のズレたワルのイメージから牛の頭蓋骨を前面にあしらい、転倒しないよう自転車の補助輪がついているなど、突っ込みどころ満載なカスタムが施されている。このうち補助輪は二輪免許取得後に外している。
二輪免許取得後：ドゥカティ・パニガーレ399
三ノ輪財閥の財力に物を言わせた、世界に一つしかない特注品。
大型車しかないパニガーレのエンジンを、聖が運転できるよう400ccに換装した。恩紗からは「狼の皮を被った羊」と称されている。
エンジン以外はパニガーレ1199Sである上、大型サイドボックスを積んでいるため聖には引き起こしができない。
そのため、後日こっそり収納式のキャスターが装備された(カブの補助輪と異なり、こちらの装備は実在する)。
バックギアつき。普通、バイクのバックギアは足をつきながら後退するが、補助輪のおかげで乗ったままバックが可能。
実在しないバイクのため、アニメ版でのエンジン音はパニガーレ899から録音される。
名前の由来
当初サイドカーに乗っていたため、苗字は「三輪」から取られている。
劇中に「三ノ輪東京UFJ」の名が登場することから、三菱グループともかけているらしい。
関連タグ
注釈
※1…外免切替
海外の免許を日本の免許に切り替えることであるが、以下の点が現実とは異なる。
- 当該免許が日本より下の年齢で取得できる国の免許でも、日本の法律に沿った年齢に達しない限り当該免許は取得できない。例えば米国では16歳から四輪免許が取得できるが、その免許は18歳になるまで切り替えることができない。
- 免除特例国と呼ばれる特定の国以外の免許を切り替える場合、適性試験と知識確認・技能確認が必要である。当時の聖の知識と技能では受からないし、「東南アジアのお金さえあれば免許が買える国」はもちろん免除特例国ではない。
- 切り替えには、免許所持だけでなく当該国での3ヶ月以上の滞在が必要。
- 下位の免許は取得できないので、フルビット(すべての種類の免許を取得すること)は不可能。大型二輪免許を取ったら、普通二輪と原付免許は(免許取り消しにならない限り)空欄になる。
