曖昧さ回避
- オーストリアのブランド(Kronreif & Trunkenpolz Mattighofen)
- マレーシアの「マレー鉄道(マレーシア鉄道公社)」の、マレー語表記(Keret-api Tanah Melayu)。
本記事では1.について解説する。
概要
1934年にオーストリアで設立された。オートバイの他にも自転車や特注のスポーツカーなども別会社名義で製作するなど、その事業内容は多岐にわたる。
1992年に一旦倒産。事業再生のために4社に分割され、紆余曲折を経て現在はインドのバジャージ・オートを実質的な株主としており、傘下に収めたハスクバーナ/ガスガスも併せて欧州最大手のメーカーとなっている。
オートバイの特徴
元々は小型で小排気量のバイクの開発を得意としており、逆に大型バイクはラインナップが少なめであった。しかし前述の事業再生以降は大型のロードスポーツやネイキッドバイクなども生産している。
競技ではオフロードバイクが有名で、モトクロスやエンデューロ競技、ラリーレイドの国際大会で日本メーカー勢を凌ぐ好成績を収め続けている。特にダカールラリー18連覇は、今後打ち破られることはないであろう金字塔である。
また2000年代以降はMotoGPにも参戦し、オフロード一辺倒であったイメージを大きく変えようとしている。
ちなみにKTMのスローガンは「Ready to Race(=買ってすぐにレースに出られるバイク)」で、ここからも競技への力の入れようはおわかり頂けるだろう。
オレンジ色をパーソナルカラーにしており、バイクのデザインは鋭角を多用したシャープな印象を受けるモデルが大半である。
現在傘下に収めているハスクバーナ、ガスガスとはプラットフォームや部品の多くを共通化もしくはKTMのOEM供給に近い状態であり、兄弟車の関係にある。
日本では大型から原付二種のクラスまで用意されている、ロードスポーツモデル「デューク」が売れ筋となっている。
スポーツカー/レーシングカー
アウディやダラーラの支援を受け、2008年から同ブランド初のスポーツカーであるクロスボウを販売している。エンジンはアウディ製の2L直4ターボで、駆動形式はMR。詳細は当該記事を参照。
2009年からはグループGT4規定のレーシングカー仕様も活躍しており、2019年から日本のスーパー耐久にも参戦している。