CV:小山力也
概要
北海道ツーリングで青森へ向かう途中、佐倉羽音が東北で遭遇した謎の人物。
ガス欠になり、バイクを押していたところを羽音が発見。ガソリンを分け与えた。
お礼に、スズキ乗りの聖杯(スズキ純正パーツの湯呑み)と青森県新郷村戸来にあるキリストの墓までのワープを授ける。
彼によれば、旧約聖書・エゼキエル書における「神の乗り物」とはバイクのことであり、ラファエロの『エゼキエルの幻想』に当初描かれていたものはスズキ・カタナであったという。
また、神が弱い人間を愛したように、弱い乗り物であるバイクもまた愛しているのだという。
その後、第44話にて、書店でハーレー専門誌・VIBESを購入していたところ偶然羽音と再会。
レジ前でヌードグラビアを広げられたのをごまかすためか、羽音にバイクのない世界を見せる。
服装がイエス・キリストそっくりであり、ヘルメットに「I'm Jesus」と大書され(アニメでは削除)、茨の冠のパターンがある。
神がかった力を持つが、バイクをガス欠させたり、ヌード写真が載っているバイク情報誌をデビットカードで買っていたり、羽音にバレそうになると東洋経済だとごまかしたり…など、妙に人間臭い。
彼もまた鈴菌感染者と思われるが、彼と遭遇した人物は羽音のみであり、凜は一度も会っていない。
アニメではキリストがらみのネタは多くが削除され、エンドクレジットでも「神様」と表記されている。
羽音のワープ地点も、十字架ではなく一本棒となっており、キリストの墓であることがぼかされている。
愛車
スズキ・イントルーダークラシック
スズキのアメリカンバイク。アメリカン(クルーザー)のお約束として、羽音にハーレーと間違われた。
神がかり的な力などはなく、いたって普通のイントルーダー。ガソリンが切れれば押して歩く。
バイクのない世界
史実では本田宗一郎が自転車にエンジンを付け、カブを誕生させているが、この世界では大八車にエンジンをつけたオデッセイが発売され、ミニバン屋になっている。
バイクがない代わりに自転車が普及している。自転車レーンの整備が進み始め、四輪と自転車の通行区分が明確化し、交通事故が激減している。
この世界でオートバイの存在を知っているのは羽音だけだが、彼女が「オートバイ」のアイディアを語ると、他の人物に笑われてしまった。車種のすみ分けが明確化しているため、オートバイの入り込む余地はなくなっていたのである。
鈴乃木凜
バイクがなくともスズキ好きはそのまま。スズキが販売した数少ない自転車・スカイヤングを愛車にしている。1987年発売のこの自転車をどうやって調達したのかは不明である。
羽音にオートバイのアイディアを語られた際は、「自転車は自力で漕いでこそ。坂道がきついなら電動アシスト自転車に乗ればいいし、楽をしたいならスズキの軽自動車に乗ればいい」と言っている。
天野恩紗
ポエマーな性格は相変わらずだが、「バイクはバカにしか乗れない」という彼女のポリシーは「自転車は優れた人間にしか乗れない」に変わっている。
モジャ毛のためにヘルメットがうまく装着できず、斜めにつけている。
恩紗の父
劇中で最も変わった人物。自転車に乗っているために容姿は若い頃そのままで、髪の毛はふさふさに、体型はスマートになっている。エンゾ天野を名乗り、書籍もあるようだ。
来夢先輩
存在しない。オートバイの申し子である彼女は、バイクのない世界にはいない。
三ノ輪聖
コルナゴフェラーリに搭乗…せずに、組み立てて磨くだけ。それをヘリコプターで見せびらかしては、みんなに「ナイス盆栽!」と言われて悦に入っている。
中野千雨
競輪の中野選手の娘で、本人も自転車競技をしている。早朝トレーニング後に学校に通う。