概要
アフリカのナイジェリアを中心に住むヨルバ人の神話に登場する神の一人。
軍事や闘争のほか、鉄や道具を司る工匠神であり、なおかつ司法神としての顔も持ち合わせる。
地上に降りた神々の行動を阻んだ藪を切り開いた神話などで「開拓」の神としての側面を示している。
彼を信仰する人々の一部が奴隷にされ、ほかの大陸に売られると、オグンといったヨルバの神々も他の大陸に信仰の場を拡大させた。
連れてこられた中南米やカリブにおいて、ヨルバの信仰がキリスト教などの影響を受け手変容すると、オグンはイエスの父ヨセフや十二使徒の一人ヤコブ、同じくそのメンバーの一人シモン・ペテロと結び付けられた。