明智光秀(戦国無双)
あけちみつひで
概要
『戦国無双』シリーズの第一作目から登場している皆勤賞キャラクター。
明智光秀が持つ誠実な知将としてのイメージと精神的な脆い部分をデザインに創りだされている。
性格は誠実で優しく真面目で、冷静で慎重に行動するタイプ。知的で上品な気品を漂わせている。
その反面、真面目ゆえに思い詰めやすく精神的に脆い部分や、優しさに優柔不断さも併せ持った性格。
シリーズ通して、この光秀の性格を起因として「本能寺の変」が勃発されるストーリーとなっている。
目上の織田信長や濃姫は当然ながら、羽柴秀吉、柴田勝家などの同僚、目下の森蘭丸や石田三成、
女性キャラ、自分の娘に至るまで、ほとんどの相手に丁寧語で接する。
ストーリー
『1』では、斎藤家の家臣から登場して、後に濃姫の誘いを受けて、織田家家臣となる。特に森蘭丸との
互いの思想の違いから来る衝突を中心に描かれている。
『2』では、最初の時点から織田家家臣として登場する。また森蘭丸のストーリーモード削除に伴い、
前作ほどの関係ではなく希薄なものとなった。
変わって、織田信長の関係に終始ストーリーは費やされる形となった。
『3』では前作の路線を継承しつつ、長宗我部元親と親友同士という形で登場する(恐らく史実で光秀が四国方面との交渉を請け負っていたのが元)などの独自の解釈が挿入され、また光秀=天海説に基いてか、最終面で徳川家康と共に関ヶ原にて石田三成率いる西軍と戦う。
(「山崎の戦い」から18年間自宅警備員として勤務していたところを家康にヘッドハンティングされた。)
『4』では、2の時と同じように、桶狭間の戦いを傍観する場面がある。長宗我部元親との友人関係も健在。反面、家康とのからみは無い。新キャラクター松永久秀に煽られるようなシーンがある。今までとは違い、山崎の戦で必ず死亡(個人のストーリーが無いため仕方がないことだが)。その為、娘のガラシャが光秀の遺志を継いで、奮闘することとなる。
容姿
シンボルカラーは信長と対称的な白を基調とし、他の織田家家臣と共通して一部に紫色の色彩がみられる。
衣装は、和洋の違いこそあるがシリーズを通して鎧を着用している。
また、共通して日本の中世鎧の肩当てを装着している。
『1』では、騎士風のデザインを取り入れた格好をしている。
そのベルトの中心には明智家の家紋の意匠が入れられている。
その上から肩当、籠手、脛当てなどの防具を着用しているが、
まるでプレートアーマーのような防具である。
『2』では、前作とは打って変わって和風を重視したイメージで
鎧姿をしている。
紫色を基調とした鎧姿で、肩当、草摺など防具で身を包み、
喉元の辺りに家紋の意匠が入れられている。
ちなみにこの喉元の家紋は明智家の桔梗紋ではなく、織田家の木瓜紋となっている。
『3』では、より純和風色の強い鎧姿となった。家紋の入った
肩当に、胴丸や草摺、籠手など和風色の強い装備をしており、
それらの上から陣羽織を着ている。下半身は袴姿である。
また、本作では前述の徳川家との繋がりを意識してか、カラーリングに青色が基調とされている。
『4』でも和風の鎧姿が継承され、カラーリングは再び紫に戻された。髪の色がこれまでと変わっており、普通の黒髪から、紫っぽい黒髪へと変わっている(従妹の濃姫や娘のガラシャと合わせたのか?)
ポケナガの影響なのか、髪型はポニーテールとなっている。
バトルスタイル
刀を使用した攻撃をする正統派の刀使いキャラクター。リーチもそこそこで
攻撃スピードも攻撃後の隙も少ない、比較的クセが少ない初心者におススメの
プレイヤーキャラ。円月殺法など、何処かで見たようなモーションも存在する。
特殊技はカウンター式の居合い斬りで、見た目も良く広範囲に攻撃できる。
無双奥義や勝利時のエフェクトは、信長とは対称的な白い羽根が舞う。
武器
無銘 (むめい) [1]
無銘・業物 (むめいわざもの) [1]
業物 (わざもの) [2]
備前近景 (びぜんちかかげ) [1]・[2]・[3]
備前近景・陰 (びぜんちかかげいん) [3]
備前近景・陽 (びぜんちかかげよう) [3]
数珠丸恒次 (じゅずまるかねつぐ) [1]・[2]
霊剣布都御魂 (れいけんふつのみたま) [1]・[2]・[3]
羅刹刃金狼 (らせつじんきんろう) [1]<『猛将伝』のみ>
神剣平国 (しんけんことむけ) [3]<『猛将伝』のみ>
その他のキャラクターとの関連
織田信長とは、最初は敵同士の出会いであったが、後に信長に自身の器を見出し、織田家家臣となった。
最初こそ信長のやり方に共感し、戦のない世の為に忠節を注いでいたが、いつしかその高い理想から対立する運命を辿ることとなった。(作品によって、本能寺の変を起こすまでの心境の変化が異なる)
濃姫とは、従兄妹同士であり斎藤家の頃からの知己の間柄である。その関係から織田家へ仕官するキッカケとなった。
森蘭丸とは、斎藤家時代からの付き合い(第一作のみ蘭丸は斎藤家に属している)で非常に親密な関係であり、蘭丸自身光秀のことを尊敬していた。しかし、いつしか、それぞれの道を選び進む事となり対立することとなった。『2』以降では、この設定は希薄なものとなり、『無双OROCHI』シリーズなどに垣間見れる程度となった。逆に、光秀の娘・ガラシャとの交流が増えてきている。
徳川家康とは、光秀の理想を理解し、その器量を誰よりも高く買っている。
それ故『3』において、光秀を配下に置くことを羨望した。
また『Chronicle 2nd』においては山崎の戦いで敗れて死を選ぼうとした光秀を、家康が助命して徳川家で保護している。
箱入り娘として大事に育てている娘・ガラシャだが、そのおてんばぶりに頭を悩ませている。
実の父娘でありながら、自分の娘の名前で呼ぶことは皆無で(史実では『ガラシャ』が光秀死後の洗礼名なので仕方ないのだが)二人称は大抵『貴女』など。
忠勝が強く威厳のある父親なのに対し、光秀は心配性の優しいお父さんといったところだろう。
ちなみに戦国無双3猛将伝でのガラシャ脱出戦で、敵と忠興に挟まれたガラシャを救うべく参上するという熱い展開があった。
3以降は元親との友情が描かれており、全く違う性質でありながらも、気の合った様子を見せる(何故か、光秀は元親の浮世離れした発言を理解できる)。また、元親が光秀の娘であるガラシャの面倒を見るシーンもある。
小少将からは、常人ではついて行けない元親とまともに会話できている為、驚かれている。また、彼女が光秀の姪である説も存在するためか、「光秀おじさま」と呼ばれている。4でガラシャが齢をとらない元就隆景親子を妖怪扱いするが、光秀も中々の若作りである(史実では、隆景より5~17歳ほど年上)。
4では、同じく古参である浅井長政との友情関係が描かれるようになった。これ以前のシリーズでも、案外絡みはあり、2では長政は光秀に謝りながら自害するシーンがあり、3Empiresでは光秀が長政に雑学を教えるシーンがある。
愛妻家であり、惚気話をすることもある。ガラシャが両親の惚気話を知っていることから、娘相手にも惚気ているのか?
ちなみに、ガラシャの母で光秀の妻である「ひろ子さん」は、ガラシャ曰く「娘の自分から見ても可愛い」らしい。
余談
織田家につかえるまでが、ナンバリングタイトルで異なり、奇数(1・3)は斎藤龍興の代までは、斎藤家につかえているが(放浪の期間があったかどうかは不明)、偶数(2・4)では桶狭間の戦い後に織田家へ仕えている(放浪中に織田の戦ぶりを見て仕官している)。
常識人で生真面目な苦労人キャラと思われがちだが、弄られキャラ相手では、天然かそうでないのか判断のつかないボケを言ったことも。また、声優奥義では、信長と共に政宗を振り回していた。
また、同じ父親キャラで愛妻家の北条氏康を「子犬のような瞳」で見つめて、自分の言うことを聞かせたこともある(光秀ェ……
別ゲームで光秀が2まで使っていたレア武器の名前のキャラクターの声を、光秀役の緑川氏がやっている。
二次創作ネタ
他作品の光秀同様、謀反人としてのキャラクターはもう定番付いている。
髪の事も上げられ、一部では「アジエンス」と言われ、3Empiresでも「サラサラの髪が」とよく言われる。
『4』で、他人に髪を触れられることを苦手としていることが判明した。4Empiresでは、自ら、髪にこだわりがあるようなセリフを口にしている。
娘のガラシャに『妻が髪を売って』との話をしたところ「お前が売れwww」との意見が勃発
(ちなみに光秀本人はまた生活に困れば売るつもりでいるらしい……自分の髪を)
しかし、彼の話し方から察するに、妻が髪を売る前は髪が短かった可能性がある(髪を伸ばしたのは、妻が髪を売らないようにするためらしい)。