概要
プロジェクト・スーパーノヴァで開発されたVF-19、VF-22を超える可変戦闘機として2039年より開発された機体。ペットネームは「エボリューション」。
対バジュラ戦を想定し、フォールドクォーツを可変戦闘機に導入した最初の機体であり、機体やパイロットに掛かる慣性負荷をフォールド空間に一時的に待機させる「ISC(Inertia Store Converter/慣性蓄積コンバーター)」や操縦桿と射出シートを兼ねる新開発の耐Gパワードスーツ「EX-ギアシステム」などの新機軸の技術が導入されている。
開発は、無人戦闘機群がVF-171との連携で成果を見せる現状を危惧した新星インダストリーと惑星エデンの統合軍人が中心となって行われた。
新統合政府や統合軍も開発に関与しているが、VF-19やVF-22がその試作機であるYF-19、YF-21と比較して性能が抑えられているものの乗り手を選ぶ「じゃじゃ馬」であった事から、それ以上の性能を持つ機体の必要性・有用性が疑問視され、積極的な協力は得られていない(同時に高性能な新型機の開発は反逆に用いられる可能性も危惧されていたとされる)。
しかし、開発スタッフや軍需産業保護を求める支援者達の希望によって開発が認可され、完成した機体の設計図は政府認可の下に一部の移民船団や移民惑星に提供された。
開示された設計をベースとした新型可変戦闘機開発計画が開始され、特に銀河中心部でバジュラとの接触が予見されていたマクロス・フロンティア、マクロス・オリンピア、マクロス・ギャラクシーの三船団による「トライアングル計画」ではVF-25、VF-27といった派生機が生み出されるに至る。
また、EX-ギアシステムやISCは以降開発された機体の標準装備として普及していく(VF-1、VF-171を改修したVF-1EX、VF171EXもEX-ギアシステムを搭載しており、その有用性の高さをうかがい知る事が出来る)。