VF-22
ぶいえふにじゅうに
ゼネラル・ギャラクシー製の試作可変戦闘機「YF-21シュトゥルムフォーゲル」の制式採用仕様。
BDIシステムなど当時最新の技術や複合素材を多数盛り込んだYF-21であったが、プロジェクト・スーパーノヴァの競争試作に於いてコストパフォーマンスや整備性の観点から競作機であるYF-19に敗北。しかし、大型かつ様々な作戦に対応可能な優秀な設計・性能を捨てるのは惜しいと判断され、VF-17 ナイトメアの後継機として特殊任務機の座を与えられた上で設計変更を行い、完成したのがこのVF-22 シュトゥルムフォーゲルⅡである。
なおいくつかの資料で末尾記号が無かったり省略される為VF-22は単一の仕様しか生産されなかったかの様に解釈されるケースが多いがマクロス7に登場した物ですら厳密には末尾記号にSが付くS型仕様であり他のアルファベット末尾記号で示される仕様の異なる生産型が存在し得る物である。
量産化に際し、YF-21に採用されていた機構は一部簡略・省略されており、BDIシステムはトライアルで問題点が露呈した事もあって小型・簡略化され、手動操作では間に合わない際の操作補助に用いられる(BDIシステムの本格採用はVF-27の登場まで持ち越される事になる。一方、BDIシステムをメインインターフェースに換装した機体の運用も一部で確認されている)。それに際し、操縦方法も有視界コクピットによる手動操縦へと変更されており、コクピット周りが軽量化された事で水平飛行速度や機動性能がYF-21と比較して若干向上している。
また、四肢をパージしてのハイ・マニューバーモードも、パイロットの安全性を考慮した結果使用時間に制限が加えられ、主に緊急離脱目的で使用された。
胴体下には空力補正と武装の追加を目的としたフェアリングを兼ねたウェポンコンテナを追加しガンポッドは外に装着するYF-21とは逆に内側から格納するなどのマイナーチェンジが行われている。
また、機体自体が特殊作戦用途である事から扱いの難しい武装内蔵型のスーパーパックも用意された。
しかし、コストパフォーマンスの根本的な解決はされておらず、またVF-19同様乗り熟せるパイロットも少ない上本機はその高いステルス性の関係上機密作戦に従事する事が多く機体の管制秘匿が必要だった事も有ってか、生産数はVF-19系と比べても少ない物となっている。
マクロス7船団に於いてはバトル7艦長マクシミリアン・ジーナスとその妻ミリア・ファリーナ・ジーナスがS型仕様のこれを先行運用(マックスは正式導入が決定した新型機を必ず専用機として確保しており、後年にはVF-25も確保している)。その後は同船団の特務部隊「ダイアモンドフォース隊」の主力機として配備された。
また、
後続作品のマクロスΔでは主人公の父親であるライト・インメルマンが自身の愛機として使っていた。