VF-17
ぶいえふじゅうなな
ゼネラル・ギャラクシーがVF-14バンパイアの開発ノウハウを基に開発した、特殊作戦用可変戦闘機。ペットネームは「ナイトメア」。
第三世代アクティブステルスシステム実装前のパッシブステルスに重きを置いた形状を持ち、「ステルスバルキリー」の別名でも呼ばれる。
統合軍の主力機であるVF-11では対応が困難な敵拠点へのピンポイント攻撃を目的としており、ステルス技術もこの任務に対応する為に盛り込まれた。
パッシブステルスによる隠密の為に可変機構もなるべく機体が薄くなるよう考慮されているが、ステルス機に用いられる直線と平面で構成された機体形状は空力性能で他の可変戦闘機に劣る欠点を持つ。
隠密性を重視する為にミサイルやガンポッドなど多くの武装が内蔵式になっており、ペイロードを確保する為に機体が大型化しているが、装甲厚はアーマードバルキリーにも比肩し、バトロイド形態のシルエットもそれを彷彿とさせる無骨な物となっている。
また、ガウォーク形態時に両肘に内蔵されているレーザー砲を展開した「強行モード」も設定されている。
2037年の就役を皮切りに各方面のエリート部隊に優先配備され、マクロス7船団では特務部隊ダイアモンドフォースに於いて運用された。またVF-22シュトゥルムフォーゲルⅡが後継機として採用された後はその兵器積載量を活かした攻撃機・爆撃機的な運用も増えていった。
しかし、高性能と引き換えに操縦性、整備性が悪く、コストパフォーマンスにも優れない為、総生産数は718機と他の可変戦闘機と比較して極端に少ない物であり、この欠点は再設計機であるVF-171の登場まで持ち越される事になる。
VF-17S
少数配備の指揮官仕様。通信・索敵能力を強化しレーザー機銃を増設した専用頭部の他、D型のエンジンをベースに材質等の改良を加えた特製エンジンを搭載し、D型と比較して約10%増しの推力を発生する。
マクロス7船団ではダイアモンドフォース隊長金龍が運用し、金龍のリタイア後はミリア・ファリーナ・ジーナスがこれを運用した際にはステルス機でありながら彼女のパーソナルカラーである赤で塗装され、運用された(後にガムリン木崎によって機体色は元に戻されている)。
VF-17T改
T型をベースにサウンドフォース用に改修された機体。別名ストームバルキリー。パイロットはレイ・ラブロック。後部座席にはドラム担当のビヒーダ・フィーズが同乗する。
エンジンはS型と同型の物に換装されているが、サウンドジェネレーター搭載分の重量増加によって性能はD型並み。
頭部はサウンドフォース機の特徴である「口」を持つ特注品が装備されている他、コクピットは前部がサウンドスティックコントロールに、後部座席はドラム型のサウンドプレートコントロールにそれぞれ換装されている。
追加オプションとしてサウンドブースターを装備可能。
『スーパーロボット大戦』では武装無しというとんでもない仕様となっている(他のファイアーボンバーの機体には歌が武装欄に乗っている)、それをカバーする為に修理装置と補給装置(HPとENを回復させる)の二つを持つ希少なユニットになっている。