CV:速水奨
概要
シリーズ初代の『超時空要塞マクロス』で初登場して以来、マクロスシリーズにて伝説の御仁として顔出しするキャラクター。愛称はマックス。
ちょっと長めの青い髪に常時付けているサングラスが特徴。
髪の色は『超時空要塞マクロス』TV版や『マクロスM3』では水色で、『愛・おぼえていますか』や『マクロス7』では青色である。
搭乗するバルキリーには決まって青色の塗装が施されている。
人物像
パイロットとしての技量
常識を超えたレベルの凄腕パイロットであり常に「天才」と評される。初登場時にして初戦から主人公を凌ぐ腕前で、柿崎から天才ではないかと言われて「僕って天才だったのか。そうか、天才なのか」と天然な発言をしている。
同じく天才の誉れが高いミリアとゲームで対戦したときは、ミリアが真剣に戦ってるのに対し、マックスはミリアに見とれてバストサイズを予想しながらゲームをしているのにあっさりと勝っている。
マックスの存在により、他のロボットアニメには良くも悪くも起こりがちな「最強パイロット論争」がマクロスでは存在しない。
強いていうならNo.2以上が確定的なイサム・ダイソンと比べられることがある程度で、ファンによるパイロット論争のほとんどは「No.3が誰か」に集約されている。
ただしマクロス7劇中の「暴走したゲペルニッチを止めた」という功績や、「マックスに引けを取らない操縦技量」から判断して熱気バサラが最強に挙げられることもある。もちろん純粋なパイロット技能ならマックスが上というのが多数派。
搭乗機
マクロス7において「VFシリーズの新型機が制式採用されると、専用機として確保し戦線復帰に備えている」という設定が追加。実際にマクロスF、同作劇場版小説版、マクロスΔで活かされた。
子だくさん
『超時空要塞マクロス』テレビシリーズおよび劇場版にて、ミリア・ファリーナと夫婦になり、このとき赤子だった長女コミリアがPCエンジン版ゲームでヒロインを務めている。
その後も彼女との間には7人の娘を授かったという設定になっており、実子のほかに養女のモアラミアもいる。長女同様に何人かは後のシリーズに登場する。
長女:コミリア・マリア
次女:ミラクル
三女:ミューズ(双子)
四女:テレーズ(双子)
五女:エミリア
六女:ミランダ
七女:ミレーヌ・フレア
養女:モアラミア
さらに『マクロスΔ』のヒロインの1人であるミラージュは六女ミランダの娘、つまりマックスの孫娘ということになる。
初代の動向・描写
TV版
一条輝がバーミリオン小隊長を任ぜられた際に、柿崎速雄と共に部下として配属される。16歳。
天才だが少々天然気味。
ゼントラーディ女性部隊のミリア・ファリーナと人類初の星間結婚を果たす。
劇場版
スカル小隊所属で一条輝(及び柿崎速雄)とは同僚。TV版とは違い冷酷な部分がある。
ロイ・フォッカー戦死後にスカル小隊長に就任したため、TV版とは逆に輝の上官となった。その後ミリアに惚れてメルトランディに亡命するもミリアの所属する艦隊がマクロス側に付いたので敵対はしなかった。
初代以後の動向・描写
マクロス7
第37次 超長距離移民船団 マクロス7艦隊司令 兼宇宙空母バトル7艦長。
50歳であるが、『超時空要塞マクロス』時代から全くと言っていいほど老けていない。天才だからね。
普段は艦隊指揮を取っているが、有事の際には自らもバルキリーに乗り最前線を飛ぶ。
マクロスF(小説版)
『サヨナラノツバサ』において、フロンティア船団救援のためバトル7を率いてバジュラ本星に現れる。この時点で70歳近い高齢だが、相変わらず容姿は全く変化していない。
妻・ミリアと共にフロンティア船団から取り寄せていた専用機のVF-25を駆り戦場に赴く。
マクロスΔ(テレビシリーズ)
孫のミラージュが初代マクロスのときの回想シーンにて登場。また、マクロス7艦隊所属なのは変わらないもよう。
映像ソフトの特典映像『でるた小劇場』ではワルキューレの評判を聞きつけたマックスがメンバーのサインをせがんでいるという描写があった。
劇場版マクロスΔ
劇場版2作目『絶対LIVE!!!!!!』にて本人が登場。
軍を退役して間もなく、エキセドル・フォルモとともにケイオスにスカウトされ、マクロス・ギガシオンの艦長となっている。明言はされていないが、妻・ミリアも公職を引退しているものと思われる。
孫娘も青年期を迎えつつある時代であり、流石の彼も白髪になり、顔などに小皺が生じ顎髭も年相応に生やすなど、外見年齢の加齢が起こり始めているが、信じられない事に、73歳という高齢でありながら、年相応の老け込み具合にはならず、壮年期を迎えたばかりの年齢にしか見えないなど、実年齢よりかなり若い外見を持ったまま。
70代になってようやくマクロス7時代の年齢相当の外見になったのである。
流石に内臓への負担は往年より大きくなったとはいえ、軍人またはパイロットとして未だ健在。彼の操縦技量を全力で発揮できる性能を備えたYF-29に搭乗していることもあり、往年のダンシング・スカルを彷彿とさせる活躍を見せる。技量については往年の名機VF-22を以ても、彼の技能にマシンが追いついていなかったという。
それどころか、800m級のマクロスを駆って大気圏内でドッグファイトもかくやの曲芸飛行を見せて孫に気づかれるという一幕まである。
娘に心配された際は「今の私は艦長ではない。ただの…天才だッ!!」と返していた。
エキセドルには「あなたとは長い付き合いですが、最も正しい決断かと」と付き合いの長さをうかがわせるやり取りも。
『でるた小劇場』では、女性関連のネタではっちゃけている。