ソイヤ!ソイヤ!ソイヤソイヤソイヤソイヤ!!
概要
王道スマホRPGと銘打たれ、多くのプレイヤーを抱える人気ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』。
その魅力は美麗なイラストや豪華な声優陣、奥深い戦闘システムだけではない。
定期的に開催されるイベントの予想だにしないカオスな展開、それに伴い白日のもとに曝される個性豊かなキャラクターたちの意外な一面もまた、プレイヤーを大いに楽しませてくれる要素の一つである。
またそうしたネタ要素の数々は公式(が病気)5コマ漫画『ぐらぶるっ!』により更にパワーアップして拡大再生産され、プレイヤーたちに永く語り継がれる伝説となることも少なくない。
そして2016年1月末、『ぐらぶるっ!』から生まれたネタがまた一つ新たな形を成した――雄三匹による圧倒的雄臭さを纏った超絶低音交響曲として。
それこそが、イベント『カイオラ』にて初披露されたキャラクターソング『三羽烏漢唄』である。
爆誕への道
『三羽烏漢唄』誕生のあらましを語るためには、まず『ぐらぶるっ!』における『ソイヤ』ネタの発祥から語らねばなるまい。
そもそもは第54話『男3匹・土属性!』編においてイベント『砂神の巫女』における星晶獣マナウィダンとの戦いを題材に
『土属性の男三人(オイゲン、ソリッズ、ジン)が半裸でセイヤ!ソイヤ!と叫びながらマナウィダン相手に奮闘する』というネタが描かれたのが全ての始まりである。
この後も『ぐらぶるっ!』ではこの三人が半裸で集合するシーンがネタとして複数描かれ、鉄板ネタとして何やら好評を博してしまったがために、マルチバトルにおけるチャットスタンプにまでこの時の三人の姿が切り抜かれて登場することとなった。
こうして騎空士の間でジワジワと人気になっていった『ソイヤネタ』が一気にメジャーになったのは、2015年夏のイベント『薫風、白波を蹴立てる』で大々的に取り上げられてからである。
上記の三人がカツウォヌスなる美味の魚を釣り上げるために仲間たちとともに活躍するこのイベントで入手できるSSR召喚石『ヱビス』の演出にて、ついに彼らが声付きで「ソイヤ!ソイヤ!」と叫ぶ光景が見られるようになったのである。
藤原啓治、小山力也、安元洋貴ら声優各氏の演技も120%の全力であり、強く逞しい雄共の迸る雄叫びに多くのファンが聞き惚れた。
そして2016年1月、イベント『カイオラ』が開催される。
イベント限定キャラとして配布されたソリッズのまさかの褌姿にソイヤ勢と一部層が沸き立ったり、煽り文句のはっちゃけぶりとは裏腹にイベントストーリーの内容はいやに陰鬱だったりと開始から波乱続きのイベントとなったが、最大の衝撃はストーリーを進めたその先にこそ待っていた。
本イベントの捕食対象にしてラスボスである氷海の覇王を前に、身構えたプレイヤーたちの耳に突如として叩きつけられる男気の三重奏――それはまさに、青天の霹靂であった。
褌締めて 取舵いっぱい 男ここに咲け
歌い出しが『褌締めて』などというフレーズで始まる歌など、この世のどこに存在するだろうか。
いや、在る。今確かにプレイヤーたちの耳に届くこの魂の叫びがそれである。
なんだこれは。どうしたサイゲ狂ったか。いや元々か。
いったいなんなのだこの歌は。噎せ返るほど男臭く、どこまでも豪快なこの歌は。
聞こえるだろう 漢の唄が 三羽烏漢唄
そうこうしているうちにサビに到達した歌詞が雄弁に返答を語る。
――そうか。これが漢の魂の唄。『三羽烏漢唄』か。
『カイオラ』自体は前述のストーリーの問題もあり賛否両論となったが、この歌はソイヤ勢のみならずあらゆるプレイヤーたちに漢たちの燃え滾る魂を刻みつけ大きな話題を呼んだ。
CD化もイベントから5ヶ月後の2016年6月22日に決定し、封入特典としてオイゲンの褌姿のスキンが付属する。
ソイヤ三人組の褌姿も眩しいジャケットを目印に、レコード店に走る騎空士たちの多くがこう思うことだろう。
ところでサイゲさん、ジンの褌スキンはまだですかね?
楽曲情報
CD | 三羽烏漢唄 ~GRANBLUE FANTASY~ |
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歌 | オイゲン(CV:藤原啓治)、ソリッズ(CV:小山力也)、ジン(CV:安元洋貴) |