三羽烏漢唄
さんばがらすおとこうた
CD | 三羽烏漢唄 ~GRANBLUE FANTASY~ |
---|---|
歌 | オイゲン(CV:藤原啓治)、ソリッズ(CV:小山力也)、ジン(CV:安元洋貴) |
作曲 | 植松伸夫/前澤ヒデノリ(picnic) |
編曲 | 山崎淳 |
作詞 | 園田ソイヤ太郎 |
シリアルコード特典
①オイゲン用スキン「漢前印褌」
②男性キャラ武器確定ガチャチケット
③エリクシール 3個
王道スマホRPGと銘打たれ、多くのプレイヤーを抱える人気ソーシャルゲーム『グランブルーファンタジー』。
その魅力は美麗なイラストや豪華な声優陣、奥深い戦闘システムだけではない。
定期的に開催されるイベントの予想だにしないカオスな展開、それに伴い白日のもとに曝される個性豊かなキャラクターたちの意外な一面もまた、プレイヤー=騎空士を大いに楽しませてくれる要素の一つである。
またそうしたネタ要素の数々は公式(が病気)5コマ漫画『ぐらぶるっ!』により更にパワーアップして拡大再生産され、騎空士たちに永く語り継がれる伝説となることも少なくない。
そして2016年1月末、『ぐらぶるっ!』から生まれたネタがまた一つ新たな形を成した――雄三匹による圧倒的雄臭さを纏った超絶低音交響曲として。
それこそが、イベント『カイオラ』にて初披露されたキャラクターソング『三羽烏漢唄』である。
爆誕への道
『三羽烏漢唄』誕生のあらましを語るためには、まず『ぐらぶるっ!』における『ソイヤ』ネタの発祥から語らねばなるまい。
そもそもは第54話『男3匹・土属性!』編においてイベント『砂神の巫女』における星晶獣マナウィダンとの戦いを題材に
『土属性の男三人(オイゲン、ソリッズ、ジン)が半裸でセイヤ!ソイヤ!と叫びながらマナウィダン相手に奮闘する』というネタが描かれたのが全ての始まりである。
この後も『ぐらぶるっ!』ではこの三人が半裸で集合するシーンがネタとして複数描かれ、鉄板ネタとして何やら好評を博してしまったがために、マルチバトルにおけるチャットスタンプにまでこの時の三人の姿が切り抜かれて登場することとなった。
こうして騎空士の間でジワジワと人気になっていった『ソイヤネタ』が一気にメジャーになったのは、2015年夏のイベント『薫風、白波を蹴立てる』で大々的に取り上げられてからである。
上記の三人がカツウォヌスなる美味の魚を釣り上げるために仲間たちとともに活躍するこのイベントで入手できるSSR召喚石『ヱビス』の演出にて、ついに彼らが声付きで「ソイヤ!ソイヤ!」と叫ぶ光景が見られるようになったのである。
藤原啓治、小山力也、安元洋貴ら声優各氏の演技も120%の全力であり、強く逞しい雄共の迸る雄叫びに多くの騎空士が聞き惚れた。
そして2016年1月、イベント『カイオラ』が開催される。
イベント限定キャラとして配布されたソリッズのまさかの褌姿にソイヤ勢と一部層が沸き立ったり、煽り文句のはっちゃけぶりとは裏腹にイベントストーリーの内容はいやに陰鬱だったりと開始から波乱続きのイベントとなったが、最大の衝撃はストーリーを進めたその先にこそ待っていた。
本イベントの捕食対象にしてラスボスである氷海の覇王を前に、身構えたプレイヤーたちの耳に突如として叩きつけられる男気の三重奏――それはまさに、青天の霹靂であった。
褌締めて 面舵一杯!! 漢ここに咲け
歌い出しが『褌締めて』などというフレーズで始まる歌など、この世のどこに存在するだろうか。
いや、在る。今確かに騎空士たちの耳に届くこの魂の叫びがそれである。
なんだこれは。どうしたサイゲ狂ったか。いや元々か。
いったいなんなのだこの歌は。噎せ返るほど男臭く、どこまでも豪快なこの歌は。
聞こえるだろう?漢の唄が 三羽烏漢唄
そうこうしているうちにサビに到達した歌詞が雄弁に返答を語る。
――そうか。これが漢の魂の唄。『三羽烏漢唄』か。
『カイオラ』自体は前述のストーリーの問題もあり賛否両論となったが、この歌はソイヤ勢のみならずあらゆる騎空士たちの鼓膜に漢たちの燃え滾る魂を刻みつけ大きな話題を呼んだ。
CD化もイベントから5ヶ月後の2016年6月22日に決定し、封入特典としてオイゲンの褌姿のスキン『漢前印褌』が付属する。
ソイヤ三人組の褌姿も眩しいジャケットを目印に、レコード店に走る騎空士たちの多くがこう思うことだろう。
2016年8月のシナリオイベント「盛夏、来たりて」で褌姿のジンが加入。
ついにゲーム内で三羽烏がそろった。もちろん褌姿のソリッズ、オイゲンとのかけ合いボイスもある。
なおこのCD、よりによってアリーザとジェシカのデュエット曲「ヨゾラノシズク」と同時発売であり、各種店頭ではアイドル衣装の美少女2人組とふんどし一丁のオッサン3人組が同時に並ぶという壮絶な光景が展開された。
何も知らない人が見たらまさか同じゲームのCDとは夢にも思わないであろう。
後にグラブルのイベント内で本楽曲が流れるケースがいくつかあり、中でもゴッド・アルバコアの解体ショーでは唐突に出てきたこともあって驚いた人はいるかもしれない。
(インストも含めると、直近では2023年ホワイトデーのとあるシーンで流れた)
まさかの歌ってみた動画である。その剛の者が誰かというのは、その目で確かめていただきたい。