幻想魔伝最遊記
げんそうまでんさいゆうき
概要
2000年4月4日から2001年3月27日にテレビ東京系列火曜18:30枠で放送された。製作はスタジオぴえろ。
1999年に発売したOVAから声優(一部除く)を一新し、全50話が放送された。
当初は2クールで放送終了の予定だったが、好評だったためか4クール50話まで放送された。
前半は原作『最遊記』に準ずる展開だが、後半からはアニメオリジナルキャラが登場し『最遊記外伝』の物語を交えつつアニメオリジナル展開になっている。
さらに2001年8月18日には劇場版が公開された。また、本作を元に4作のゲームソフトが制作されている。
ストーリー
文明と信仰の源・桃源郷。そこは人と妖怪とが共存を果たす平和と安穏の地…。
しかし、突如世界を満たしたマイナスの波動によって凶暴化した妖怪が、人間を襲い始める。
その元凶を調べるため、長安を旅立った玄奘三蔵。かつて苦楽をともにした悟空、猪八戒、沙悟浄とともに、西域の彼方にある幻の国、天竺国に向かって旅を始めた…。
己が眼を信じて、己が心を信じて…。
アニメオリジナルキャラ
原作には登場しなかったが、1コマだけ3人の姿が出ていたことがあった。また、『Gファンタジー++』(2001年発売)にアニメ設定とは異なるものの、焔を主役とした短編漫画が掲載されている。
焔(ほむら)
CV:森川智之
五百年前に牛魔王を討伐した後に物言わぬ魂の抜け殻となったナタクの後任に就いた闘神太子。
焔太子とも呼ばれている。
妖怪と人間のハーフと同様に禁忌とされている天界人と人間とのハーフで、その右目は孫悟空と同じ金晴色をしている。
三蔵一行4人の前世と深い関わりがあり、彼らのことを前世の名で呼んでいる。
聖天経文と魔天経文の奪取が目的らしいが……。
武器は刀身の長い聖龍刀で、妖怪の大群を一振りで消し去るほどの威力を持つ。
また、八戒と同じく気孔術を使い、その強大なパワーは計り知れない。
是音(ぜのん)
CV:堀川仁
焔と行動を共にする天界人。右目を眼帯で隠している。
何ゆえか妖怪に対して必要以上の嫌悪感を抱いている。
武器は三蔵が使っている昇霊銃を連射式にした魔神銃で、眼前の妖怪たちを一瞬にして霧散させる。
紫鴛(しえん)
CV:家中宏
是音同様、焔と行動を共にする細目の天界人。
無益な殺生は好まないタイプだが、目的の妨げとなる者や攻撃を仕掛けてくる者に対しては全く容赦しない考えの持ち主。
武器は懐に収められた二刀流の光の鞭で、背後から襲いかかる敵も振り返らず真っ二つに切り裂くスピードと威力を持つ。