正式な漢字は「金蟬童子」であるが、機種によっては変換できなかったり正常に表示されないことがあるため「金蝉童子」で表記されることが多い。
また、pixivのタグとしては「金蝉」のみの方が使用されている。
「放さねえよ
「掴んだものは もう何ひとつ」
「ああ…やっぱり……太陽みてぇだ」
cv:関俊彦
概要
長い金髪と睫毛の長い垂れ目の容姿を持ち、その容姿は玄奘三蔵と瓜二つ。
天界での主な仕事は書類に目を通し、判子を押すだけという退屈な日々に苛まれていた中、下界から異端の存在として連れてこられた悟空の世話を観世音菩薩に押し付けられ、悟空の親代わりとなる。
悟空に名前を与えたのも金蝉である。
口は悪いが根は純粋。典型的なおぼっちゃまで苦労知らず、内弁慶で態度も大きいが、体力皆無で少し走っただけでも息切れする完全な戦力外扱いである。
悟空と出会い、友人である天蓬や捲簾からも影響を受けて、大切な物を守るべく今までの自分を打破し、強大な力に立ち向かう決意を抱く。
悟空のことを心の底から大切に想っており、ナタクの自害で暴走した斉天大聖を庇って天界中を敵にまわしてしまう。その際、天蓬・捲簾と共に悟空と四人で下界へと亡命を目指すが、李塔天とその他の者の手によって阻止され、最終的に悟空と2人きりで下界へ繋がるゲートへ向かうこととなる。
ゲートの部屋まで辿り着くも追い詰められていたところ、天井の崩れによって下敷きになった李塔天を脅し、ゲートの扉を開くことに成功するが、最期の抵抗で李塔天によって身体を扉に挟まれ、悟空に「次は俺が手を差し伸べる」と約束し、悟空の目の前で圧死させられ消滅する。
悟空は金蝉のことを「太陽みたいだ」と称したが、金蝉にとって悟空こそが太陽であった。
ドラマCD「桜がみる夢」では三蔵と性格だけが入れ替わり、本編悟空が動揺するほど優しい人格になっている。作者によると、金蝉が本編の保護者と友人の影響により、口や素行が悪くなった本編悟空を見たらショックを受ける可能性が高いとのこと(外部リンク)。
玄奘三蔵との関係
原典となる西遊記では前世の姿となっているが、作者曰くキャラクターとしては完全に別人として描いている模様。
ただし、作中で朱泱もとい六道に瀕死の重傷を負わされた玄奘三蔵を治療する際に、観世音菩薩が「金蝉童子…いや、今は玄奘三蔵だったか…」と言っていることから、悟空とは別の形で罰を与えられた姿という説もある。
関連イラスト
悟空とセットで描かれることが多く、親子的なほのぼのとした作品も多い。