魔法の国「ジュエルランド」の女王にしてジュエルペットたちの創造主である。
アニメ版では第2期より登場するが、それぞれ容姿・性格が大きく異なるが、人間の女性の姿を取っているというのは全作に共通する。
『ジュエルペット(無印)』
作中ではジュエリーナという存在は一切語られない。
魔法の国ジュエルランドを統べるのは喜怒哀楽を象徴する四人の魔女であり、そのリーダー的存在であるラクマージョ(CV:井上菜々子)が実質的な女王的存在になっている。
『ジュエルペットてぃんくる☆』
CV:高梁碧
サンリオピューロランドで見られるジュエリーナに準拠した外見をしている。
威厳があり、あまり動かない。視聴者には上画像のように巨大な体を持っていると思われがちだが、実際にはそれはホログラムであり、本体は通常の範囲内での背が高い女性といった程度の体格である。
『ジュエルペットサンシャイン』
CV:皆口裕子
『てぃんくる☆』とは打って変わり露出度の高い服装。
言動も本作の作風に合わせてコミカル・お茶目な印象が強い。
担当声優の皆口裕子は本作のナレーションも務めているが、ジュエリーナ役と別にナレーションをやっているのではなくジュエリーナとしてナレーションを行っているようだ。
『ジュエルペットきら☆デコッ!』
CV:清水愛
本作では髪の色が紫色に変更され、『サンシャイン』に比べて露出度が低く、落ち着いた服装となった。
ミラーボールでゴーゴーを踊ることが好きであり、ジュエルペット達と楽しく踊っていたが、ミラーボールが割れて世界中に散らばってしまい、深い悲しみのあまり石化してしまった。
これはジュエルランドという世界が創造されたばかりの時代に起こった事件であり、作中でのジュエリーナははすでに神話上の存在として扱われている。
ゴーゴーを踊るということは『サンシャイン』のジュエリーナ様よりも上の年齢層…
映画にもこの姿で登場するが本編とは異なりサンシャインのようなジュエルペット達の保護者的要素を持つ。
『ジュエルペットハッピネス』
CV:豊崎愛生
4期までの熟女路線から大きく方向転換して赤ずきん風の少女となった。ジュエル学園の学園長を務める。
Pixivでのジュエリーナタグで出てくるのは9割はこれ。
メグミーナと言う身長が高い妹がいる(演じている潘めぐみが由来か)。
『レディジュエルペット』
CV:平野綾
この作品ではジュエリーナと言う名前のキャラクターは存在しないが、それに代わるものとして「レディ・ジュエル」が登場する。
レディ・ジュエルはジュエルランドを統べる「キング」を支える存在であり、強大な魔力でこの世界のすべての者を災厄から救える救世主、もしくは女神的な扱いを受けている。
レディ・ジュエルはジュエルランドに住む女性の中から定期的に選ばれるシステムであり、レディ・ジュエルとは名前ではなく称号である。現在のレディ・ジュエルに選ばれた女性の本名は「クレア」。
因みにかつてそのクレアと共に「レディ・ジュエル」候補だったレディ・ダイアナを演じたのは前作でジュエリーナを演じた豊崎愛生である。
尚、同じサンリオ作品で後継作の『リルリルフェアリル』に登場するフェアリルゴールとフェアリルマージもこれと同じ仕組みである(本名がそれぞれレンとソニア)。
『ジュエルペットマジカルチェンジ』
本編においてはジュエリーナと言う名前はずっと出てくることがなく、ジュエルランドは「王様」によって統治されていることが言及されていた。この王様には「王妃様」がいるとのことなので女王でなく男王である。
しかし最終エピソードの前編となる38話においてジュエリーナ伝説なるものが存在することが発覚。オパールの話によればジュエルランドの救世主としていつか現れる存在ということ。
それ以前の話でジュエル城の壁画にマジカルストーンを持った女性らしき人物が描かれていたため、現在に於いてマジカルストーンを持つ雲母あいりがジュエリーナになるのではと思われていたが・・・。
以下は、マジカルチェンジ38話のネタバレを含みます。
ラルド(正体はあいりのパパ)によれば、ジュエリーナ伝説の真実とは「マジカルストーンによってマジカルチェンジを果たしたジュエルペットの中の一匹が初代ジュエリーナ女王として選ばれ、その強大な魔力でジュエルランドを崩壊の危機から救い、王国を平和に統治する」と言うもの。
本作は表面的なテーマは「人間がジュエルペットの魔法の価値を認められるか否か」というものであったが、マジカルチェンジとはジュエルペットがマジカルストーンを持つ人間を信頼しないと受け入れないと起こらないものでもある。つまりは人間とジュエルペットの両方が互いを受け入れることは重要なわけだ。
そしてマジカルチェンジを引き起こすキーパーソンであるあいりは、人間とジュエルペットの間をつなぐ伝道師の役割を持たされていたのである。
作中では何体ものペットはマジカルチェンジを果たしたが、最終的にジュエリーナ候補として選ばれたのはルビー、ラブラ、ラリマー、ルナ、ルーアといったレギュラーの五匹であった。
そして本来は互いにジュエリーナの座を巡って戦うことが宿命づけられていたが、ルーア以外はちゃらんぽらんな性格で救世主とか女王とか面倒臭いと辞退したため、真にジュエルランドを救いたいとという気持ちを持っていたルーアが自動的に初代ジュエリーナ女王となった。
最終的にマジカルストーンはルーアの王冠に装着され彼女の所持物となり、ルーアは永続的な人間化を果たしジュエリーナへと変貌した。
なおこれは、それまでの「王様」が統治していたジュエルランドの政体が完全に変貌することも意味するが、本作ではそのあたりでは特に突っ込みもなかったので平和的な政権移譲が行なわれている様子である。それまでの「王様」が誰だったのかについては最後まで明らかにならなかった。