ドロシア
どろしあ
絵画の魔女。
かつて省みられる事が無かった名も無き絵に怨恨が溜まり、現実世界の存在に嫉妬する魔女へ変貌した。
世の中のあらゆる物を自分の結界(絵画世界)に引き込み、カービィに魔法を掛けてボールにした張本人。
概要
プププランドを絵画世界に引きずり込み、立ち向かったカービィに魔法を掛けてボールにしてしまった。
その正体は誰にも省みられる事が無かった名も無き絵の怨霊で、現実世界を妬み、全てを絵画世界に変えようとしていた。
第一形態の『ドロシア ソーサレス』では綺麗に着込んだ魔女の姿をしているが、彼女を撃破した後に出てくる真の姿『ドロシア ソウル』は絵の具を沢山混ぜ込んだようなグロテスクな球体である。ま、カービィシリーズではボスがグロいのはお約束ですが。
その成り立ちと女性体である第一形態、そしてパイプオルガンのような第一形態のBGM故にカービィシリーズのボスの中では人気が高いキャラクターである。
また、カービィシリーズで、初の「女性」であることが明言されているラスボス。
詳細
第一形態 ドロシアソーサレス
「ソーサレス(魔女)」の名にふさわしく、ローブを着こんだ魔女のような姿をしている。
常にバリアを張っており、「魔法の筆」やカービィのタックルを受け付けない。ドロシア自身が放つ火球をはじいて当てることでバリアが壊れ、攻撃が可能になる。
「物体を絵画に変える能力」と「絵画を実体化する能力」を持ち、戦闘ではある程度ダメージを与えることで後者の能力を駆使した「ペインター」で攻撃してくる。また、後述のように手下を召喚することもある。
なつかしのBGMに設定変更していると夢の泉(夢の泉デラックス版)になる
第二形態 ドロシアソウル
ドロシアの真の姿。第一形態のローブの隙間からのぞき見えていた、紫色の本体が巨大化しこの姿になる。
また、「ソウル」の名を持つ最初のラスボスでもある。
絵の具を混ぜ合わせたような姿で、頻繁に画面が揺れるほどの咆哮をあげる。
「絵画の魔女」らしい魔法を多用した「ソーサレス」に比べ、突進や押し潰しなど直接的で暴力的な攻撃が増える
小さな絵具の塊になって降り注ぐ「スプラッシュラッシュ」やフェイントをかけつつカービィを押し潰しに来る「バウンドポンド」など、技名のほとんどが韻を踏んでいることで有名。
第一形態同様手下を召喚するが、若干多様性がある。
BGM「ドロシア ソウル」はソーサレス戦でのBGMをアレンジして不協和音を多用したようなサイケデリックな曲で、カービィ随一の洗脳曲とまで言われることもあるが、非常に勢いがあり人気は高い。
上記のようになつかしのBGMに設定しているとナイトメアウィザード戦のBGMになる。
ステージ
草原・海・川・火山などで組成した7つの世界と、ドロシア自身の居間がある。
7つの世界はそれぞれ3つのエリアに分かれており、絵のような風格にしており(背景も一枚の絵)、星のカービィシリーズおなじみの敵が待ち伏せている。
ドロシアの居間では、床や天井が絵の具に厚く塗られているように見える。
また、気味の悪い笑みを浮かべ、時折「ヒャヒャヒャヒャ・・・・」などと哄笑を上げる絵画がいくつも掛かっており、全てを落とすと1upまたはマキシムトマトが手に入る。
手下
ドロシアは形態によって異なる手下を召喚する。
ドロシアソーサレスはパラソーサレスという、ドロシア自身を小さくしたようなザコ敵を召喚する。
ちなみにこのパラソーサレス、カービィが当たると氷状態にしてくる。
ドロシアソウルはパラマターというザコ敵を召喚する。
花型の物体に一つ目がついた姿をしており、色によってバーニング・アイスボール・レーザーによる攻撃をしてくる。
マターと付くことや一つ目であることからドロシアはカービィ因縁の敵集団ダークマター族との関係を疑われるが、真相は不明である。
ドロシアは長年経った絵画が意志を持った存在であり、どちらかと言うと付喪神に近い。
そのため、ファンの間ではダークマター一族との関連性はないという説が有力。
その他
後の作品であるトリプルデラックスには、彼女の妹と思しき存在であるペインシアというボスが登場。容姿や誕生した経緯などがドロシアと似通っており、攻撃方法も絵を連想させるようなものとなっている。
タッチ!カービィ スーパーレインボーでは、フィギュアとして登場。