概要
駒澤大学から1998年に広島東洋カープへ入団。「アニキ」こと金本知憲を慕い、2008年に阪神タイガースへFA移籍。その記者会見での発言「辛いです」は名言とされている。
その年のシーズン開幕戦、新井は代打で復帰後初の打席を迎える。「罵声やブーイングのなかでのプレーを覚悟していた」という彼は、本拠地マツダスタジアムの観客に地鳴りのような新井コールと温かい大歓声を送られた。
シーズン終了後、新井はこの打席を振り返り、「(打てなくて悔しかったものの)生涯忘れられない打席」と語っている。
2005年には本塁打王を、2011年には打点王を獲得しているスラッガーであるが、「併殺が多く、チャンスに頼りない選手」のイメージで語られることもある。
2016年4月26日、東京ヤクルトスワローズ戦、二打席目で先発の成瀬から二塁打を打ちプロ野球史上47人目の2000本安打を達成。
8月2日、同じくヤクルト戦の一打席目で石川から史上42人目となる300号ホームランを打った。
9月10日、広島が25年ぶりに優勝し、勝利投手となった黒田博樹と涙で抱き合い喜びを分かち合った。
キーワード
辛いです
上述の通りFA時の記者会見で発せられた言葉。これにより「辛いさん」というニックネームが誕生した。他にも「カープが好きだから」「FAなんてなければよかったのに」などと話しているが、金本の名前を口に出すと迷惑がかかるとしてこのような表現になったらしい。
ツラゲ
「辛いさんのゲッツー(併殺)」を略したもの。記録上の併殺打以外でも新井さんの打席時に併殺が発生(通称・変則ツラゲ)するとこう呼ばれる。
また派生語として、どう見てもベースに全く届かないヘッドスライディングを意味する「ヘッドツライディング」や、外角低めのスライダーを空振りして三振することを意味する「ツライダー」という言葉もある。
護摩行
毎年1月の自主トレ時期に石原慶幸とともに行っている精神鍛錬。燃え盛る炎の前でお経を唱える。かつて金本も行っていた。当然危険な修行であるが、新井さんの場合はネタ画像提供のイベントとして風物詩と化している。
25番という選手
新井さんの背番号。旧広島市民球場に書かれていた新井さんのサインを消されたときにカープファンの男性が新井さんのことをこう呼んでいた。なお、阪神時代も背番号は25だった。
2015年のカープ復帰時の背番号は28だったが、2015年オフの契約更改で背番号を25に戻すことが発表。「泣き泣き出て行った25番という選手」が正式に帰還した。
新井が悪い
2012年4月11日の広島阪神戦で、両チームがもみ合いになった時に飛ばされたヤジ。
ちなみに、この時の当事者は投手が福井優也投手、打者がクレイグ・ブラゼル選手で新井さんは全くの無関係なのだが、脈絡もなく飛ばされたこのヤジになんJ民が大爆笑。
とりあえず、何かが起こったら「新井が悪い」と新井さんに責任転嫁するネタが定着した。