本名:姫河小雪
魔法:困っている人の心の声が聞こえるよ
容姿:白い学生服の魔法少女
概要
周りが魔法少女を卒業していく中、ひたすらに魔法少女を信じ続けた健気な女子中学生。妄想癖を持つうっかり者だが正義感は強く、元々魔法少女に憧れていたこともあって本作の魔法少女の本業である「人助け」にはとても精力的。その甲斐あって舞台となるN市ではデビューからあっという間に成績トップに躍り出た。
容姿は金色の瞳にショートヘア、ヘアカラーは魔法少女の主人公の証とも言えるピンク髪。衣コスチュームは彼女や彼女のような学生服タイプで、腰回りやヘアバンドには花飾りが付いている。
これはかつて彼女が将来の夢として描いた魔法少女の姿そのものである。
教育係はラ・ピュセル。魔法少女になる以前からの幼馴染でもあり、変身中にうっかり「そうちゃん」と昔からの愛称で呼んで窘められてしまうことも。
ちなみにラ・ピュセルが師匠役として声をかけたのはスノーホワイトの服装がかつて小雪の描いた魔法少女の服装に酷似していたためで、すぐに彼女の正体が姫河小雪であることを見抜いている。
突如として魔法少女同士のデスゲームに巻き込まれ、その運命は(本作の一般的な魔法少女と比べても)大きく変わることになる。
魔法
固有の魔法は困った人の心の声が聞こえるというもの。可聴域は周囲の状況や体調で変化する。
まさに人助けに特化した能力であり、スノーホワイトの高成績に大きな役割を果たしている。
後に彼女の精神的成長によって大幅に強化され、戦闘においても極めて強力な能力へと変貌した。
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ネタバレ
凄惨極まるデスゲームの果て、リップルと共にただ二人の生き残りとなった彼女は正式な魔法少女たちが所属する「魔法の国」にすべての黒幕とその元凶のこれまでの所業を告発。ようやく事態に気づいた魔法の国は二人に平謝りし、スノーホワイトはリップルとともに正式な魔法少女に昇格するとともに魔法の国の名誉国民の地位を与えられる事となった。
結果的に生き残っただけの結末を激しく後悔するスノーホワイト。
何も選択せず、ただ状況に流され、ラ・ピュセルもハードゴア・アリスも彼女を守るために命を落とし、共に生き残ったリップルもまた身体に大きな傷を負った。
白い魔法少女は「選ばなかった事を後悔するんじゃない。後悔する前に自分で選ぶ」と固く心に誓うのだった。
その後
小さな親切では何も変わらないことを悟った彼女は、(本作の世界観における)普通の魔法少女の枠を超えて活動するようになっていく。高校に上がった頃には海を超えて中東の紛争地帯に渡り、虐殺を行っている某国の要人をまとめて反体制派に引き渡す(早い話が革命の片棒を担いで国を一つ転覆させた)ということも行った。魔法の国は地球の社会に影響を与えるほどの彼女の活動を快く思っておらず、私生活でも書き置きを残して家出という形になってしまっているが、意に介してはいないようである。
その一方でリップルからの情報提供を受けて、かつて自分たちが経験したような不正な魔法少女試験の疑いのある試験官の調査と逮捕にも出向いている。
更にその後
魔法少女育成計画restartの頃にはかつての魔法少女に憧れる純粋な少女の姿はもはや見る影もなくなく、無表情に敵の攻撃を捌いては消火器で相手の頭を淡々と殴り続ける、通称「魔法少女狩り」の姿があった。どうしてこうなった。
かつてスノーホワイトをデスゲームに巻き込んだ黒幕達は本人たち亡き後も魔法の国に悪影響を与え続けており、その思想に影響された悪い魔法少女たちを逮捕していく中で彼女についた二つ名、それが魔法少女狩りである。
魔法少女になりたての頃と比べて過剰なまでの冷静さを身につけている他、直接的な攻撃力を補うためか四次元袋などかつてのデスゲームで用いられたマジックアイテムを使用している。
そして最大の変化が「困った人の心の声が聞こえる魔法」の強化で、無意識下の心の声まで読み取れるようになった。即ち相手が無意識に思ってしまう「知られたら困る」や「されたら困る」、つまりは弱点や次の攻撃先を筒抜けにできるのである。
人助け専門の魔法がこのようなエゲツない能力へと進化したり、先述の消火器による凶器攻撃などまるで闇堕ちしたかのように見えるが、彼女の本質は固有魔法共々変わっていない。
その一方で悪い魔法少女には一切の容赦がなく、特に上記の黒幕達による不正な試験で正式な魔法少女に昇格した(させられた)魔法少女たちについては「自分勝手で我儘」「思う通りにならないと暴力で解決しようとする」「自分が正しいと思うことには魔法の国にも逆らう」と吐き捨てている。
だが同時に自分もまた不正な試験の通過者の一人である事を認めており、冷徹になった自分に悪人を裁く資格があるのか思い悩むこともある。