楠桂(くすのきけい) 原作のファミリーコンボラブコメドタバタギャグ漫画。
異常に若く見える(現在に言うところのロリババアな)母親を持つがゆえにマザコンと近親相姦願望に悩みまくった挙句に、リビドー溢れまくっちゃうDTボーイの苦闘を描いた作品。
後にドラマ化はされたものの、まさに「メディアの奢りここに極まれり」というレベルの別物で、ファンにとっては黒歴史以外の何物でもない。あまりの苦情の多さに当初「原作」とされていたクレジットが「原案」になってしまったほどである。
なお原作の単行本は少年サンデーコミックスより全7巻で発刊された。
あらすじ
リビドー溢れるイマドキのフツーな高校生、八神裕司くん。彼の悩みは、外見上はあまりにも若すぎる母親・八神野美の存在だった。子どもの頃から若すぎる母を「変」となじられた過去を持ってしまった事から、八神くんは小学校低学年から母親に対してド反抗期に陥っていたのである。
が、高校に入ってからは外見上では若い母親を同級生に羨ましがられ、囃し立てられ煽て上げられた挙句、なんと八神くんはマザコンに大・覚・醒してしまったのである!
だが、そんな事とはつゆ知らぬ母の野美は持ち前の天然気質をもって、息子の前で無知シチュを晒しながらR-15やR-18を寸止めで回避という、八神くんにとっては天国と地獄のチャンポン状態な日々を送る羽目に。
だが、そんな八神くんの周りには、彼の母を狙う不倫願望担任教師の四日市、彼のマザコンを知ってなおソレを受け入れて一途に思いを寄せる美少女である五十里真幸、野美ソックリでありながら八神くんを兄貴と慕う喧嘩っ早い後輩である八百井刺激など、壮絶に「濃い」メンツが集まってくることに。
母の無垢と周囲の思惑に翻弄されまくる八神くんの家庭の事情は、もはや謎の星人Xすらも知ったこっちゃなかったりもするのだった!
ドラマ
1994年にドラマ化。前述の通り、ファン最大の黒歴史。TOKIOの国分太一主演。
原作の「異常に若く見える母に近親相姦願望を抱いて悶えるマザコン」という本作最大の主幹要素が当時の放送コードに引っかかったのか、その部分を除外して「子離れができない魔女な母親の秘密(魔法)を隠す事に腐心して翻弄される息子」というオリジナル要素を主幹に据えるという、いっそ清々しいレベルの原作クラッシャーぶりを発揮した(そのくせ演出やマーケティングに原作の絵を多用した)ために非難が殺到した。
ちなみに野美を演じたのは当時40歳過ぎの夏木マリである。