プロフィール
概要
暗夜王国に仕える老騎士。
礼儀正しいが融通の利かない堅物で、怒ると王族でも容赦なく物凄く恐い。具体的には「ちょっと怒られた」が、慣れてない人間からは「物凄く怒られている」と見えるほど。
平民出身だが、武功を立て王城に仕えるまでに至った実力派。
暗夜王ガロンの命令で暗夜王国に連れて来られた幼い主人公・カムイの養育係となり、ガロンからなかなか環境改善の融通を利かせて貰えない中、カムイを厳しくも愛情を持って育てた。そのため、カムイからは父親のように慕われている。
カムイに料理を教えたのはギュンターで、彼が作る「鋼の味」はカムイとその子供の2代に渡って受け継がれている。ただし、味はそれほどまずくないらしい。
ジョーカーとフェリシア・フローラに執事・メイド業務を教えた師でもあり、特に幼い頃に王城に連れて来られたジョーカーを鬼のような教育で指導してきた。フェリシアとフローラからは恩人として慕われており、ジョーカーは師匠であるギュンターを「ジジイ」呼ばわりし、教育時代には二度と戻りたくないと言っているが、フェリシアたち同様に内心では慕っている。
序盤でガロンの命令でカムイたちと「無限渓谷の吊り橋」に赴くが、カムイと二人きりになったところ、同行していたガンズに吊り橋から突き落とされ消息不明となる。
白夜篇ではそのままフェードアウトしてしまい、以後の出番は無い。
但し資料館のメンバー一覧では常にNO.01に居座り続ける為、後々仲間になると思った人も多いとか。
暗夜篇では透魔王国に辿り着き、謎の魔物に襲われ瀕死の重傷を負っていたところ、たまたま透魔王国を訪れていたアクアに助けられ、安全な場所に身を隠ししばらく療養していた。
その後、ギュンターを迎えに行ける場所まで来ることができたアクアが彼を迎えに行き、たまたまついてきていたカムイとも再会し同行するようになる。
透魔篇では序盤でカムイとアクアが早々に透魔王国に行った事により、先に落ちていたギュンターと早々に再会することができた為、そのままカムイの旅に同行する。
両国と敵対している中での数少ない味方であるため、序盤での戦いはかなり心強い。
暗夜のゾーラがイザナになりすましているのは3ルート共通しているが、その中で唯一ゾーラの変装であることを見破るなど、なかなかに侮れない。
透魔王国突入以降はストーリーに関わるのは王族関係のキャラクターのみなのに対し、唯一彼の出番も用意されている。
年齢にそぐわない体力の持ち主で、軍の中で一番、息切れしない。尚『絆の暗夜祭』のフローラとの会話にてこの「軍の中で一番」だけ、後に他のメンバーの成長とギュンターの老衰により他のメンバーに追い越されてしまうが仄めかされている。
ちなみに暗夜篇の場合、主人公の性別が女性なら、もちろん彼とも結婚できる。
結婚相手は必ず頬を赤くするのに対し、なぜか彼だけ頬を赤く染まらない。
担当声優の納谷六朗氏は本作が発売する前の2014年11月に逝去しており、ゲーム作品においては本作が遺作となった。
ユニット性能
シリーズおなじみのジェイガンポジション。
また特例で最大レベルが30に設定されている。
能力の伸びもこのポジションの伝統なのか壊滅的。
特に本人の成長傾向の内速さの成長率は0%(つまり職種補正頼み)なのが痛すぎる。
序盤はともかく、暗夜篇の再参戦以降の出番は殆どないだろう。
支援があるのが主人公とジョーカーだけなのも痛すぎる。
ただし、主人公の後衛についた時、主人公の命中が+15、与えるダメージが+3になる「絶対進攻」はかなり優秀。
暗夜篇ではアタッカーとして活躍させるより、主人公との防陣によるサポートに勤めると最前線での戦いが優位になれる。
暗夜篇では15章にて復活するが、この章では主人公とアクアしか戦いに参加できないため、彼の存在がクリアのカギを握っている。
透魔篇では序盤で復帰するものの、なんと主人公とジョーカーすら支援レベルが上がらず、支援そのものがない。
透魔篇は仲間の加入こそ多いものの、序盤はとにかく出陣できるユニットの数が少ない。特に8章に至っては主人公、アクア、ギュンター、フェリシアorジョーカーのわずか4名で攻略しなければならない(正確には出撃できるユニット上限数が4名までになっている)。
また、暗夜、白夜共に序盤で加入するサイラスの加入が遅いため、貴重な騎兵として活躍の場が広がっている。8章で入手できるキラーランスでうまく無双させるのが吉。
ただし、ステータスが暗夜篇だと中盤を想定しての強さなのに対し、こちらは序盤を想定してのステータスになっている。それでも成長の伸びが壊滅的なのは変わらないので、序盤はともかく中盤では活躍の場がなくなっていく。
透魔篇では味方の参入速度が半端ではない為、すぐに枠を取られてしまうだろう。あくまで序盤での活躍に特化していると言えよう。
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ここからはゲームの核心に関係するネタバレとなっております。
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実は無限峡谷から落ちて以降、全ての元凶・透魔竜ハイドラに乗っ取られてしまっている。
透魔篇では終盤判明するが、下記の無限峡谷に落とされた理由から暗夜篇・白夜篇でも乗っ取られていたか白夜篇でのタクミのような割と不安定な状態であった可能性は非常に高い(ギュンターが無限峡谷から叩き落されるのは前述通りプロローグの時点であり、「透魔篇でしか判明しない」のは理由にならない為)。
元々ギュンターは妻子との絆を大切にしたいが為に、ガロンの側近になる話を断ったことがある。
この事がガロンの逆鱗に触れ、妻子と共に故郷を滅ぼされてしまった。そのためガロンのみならず、民衆の命を軽視する王族そのものを国関係なく激しく憎悪している。
故に幼いカムイの世話役になったのも、復讐の機会を伺う為であった。
この「憎悪」の感情はハイドラの器となるには十分な要素であった為、これに目を付けたガロンはガンズに命令してギュンターを「無限渓谷の吊り橋」から突き落とし、ハイドラがいる透魔王国に送り込んだのが、序盤で起きた出来事の真相である。
暗夜篇ではアクアとの接触に加え、透魔王国の事情を伝えられない事もあり特に兆候は見せていない。白夜篇のタクミに近い状態であると言える。
しかし、序盤で向こうから合流する透魔篇では徐々にハイドラとの同調が進んでいった。
白夜・暗夜連合が透魔王国に乗り込む際、最後に無限峡谷から飛び降りたカムイを魔導で殺そうとするもののクリムゾンの決死の守りに阻まれる。
その後も透魔城内で単独行動を取っていたカムイを殺そうとするものの、完全に殺しきれなかった。
透魔城・王の間にたどり着いた際、自身のボロによってクリムゾンの殺害を認める事となってしまい、そのまま透魔王を名乗り連合軍と敵対する事となる。
しかし、最後までギュンターを信じ抜いたカムイの決死の説得に応え、自らを刺す事によりハイドラの支配を振り切った。その後ギュンターが吐露したのは、上記にあった王族に対する復讐心であった…。
が、長きに渡ってカムイを見守っていた為に彼(彼女)と他のカムイの家臣たちに情が移っていたのもまた事実であり、暗夜篇のジョーカーとの支援会話では、この先なにがあろうとカムイを守れとその想いを伝えている。
そして透魔篇でも彼(彼女)を殺す事は敵わなかった…。
実のところ透魔城にてカムイを襲った際の行動には不自然な点がある。この時はカムイを倒しきれはしなかったものの、気絶にまで追い込んでいる。にも拘らず、ギュンターはカムイにとどめを刺さずに目が覚めるまで待っていた。周りに人がいたせいでとどめを刺せなかったのならともかく、周りに誰もいない状況下でわざわざ待つ必要性は無い。
これはギュンターとしての意思があったが故とも考えられ、ここでボロを出したのも自身の正体を気づかせるためにあえて言った、すなわちギュンターは精神力とカムイへの愛だけでハイドラの支配から必死に抵抗していた可能性もある。
なお、その後は仲間に復帰しハイドラとの戦いには自軍として参加させることはできる。
暗夜篇・透魔篇共にギュンター自身にとって思わぬところでガロンが破滅したため、エンディングの王族の戴冠式にギュンター自身も出ている事から最終的に民衆の命を軽視しない王族を見てきた事もあり王族全般を憎むのは止めたようだ。
全てが終わった後は、暗夜篇ではガンズ、マクベスといったガロン政権時代の暗夜王国の上層部が王族以外ではギュンターと王子王女の家臣達を残して全員死亡した為、消去法で新国王となるマークスの戴冠式の進行役を任された後、透魔篇では地上に再建された新生透魔王国の国王の戴冠式に出席し立派に成長したカムイを満足気に見届けた後、行方を晦ませている。その後数年で命を落としたとされているが定かではない。
ボスとしての性能
透魔篇の終盤で敵対した際も、変わらず兵種はグレートナイト。
ただしグラフィックは他の眷属同様、透魔と化してしまっている。
やはりギュンターが歳を喰っている為なのか、あるいはハイドラによる支配が完全ではないのか能力そのものはさほど高くない。難易度次第では周囲の雑魚の方が強い事も。
とは言え「弱い」と言い切れるかと言うとそうでもない。
スキルとしてガロンやタクミ(暗夜篇のみ)が所有している敵専用スキル「竜燐」を習得してしまっている。その為HPは実質倍であり、必殺系のスキルも通りが悪い。
しかもこの時点では夜刀神が覚醒していない為、「竜鱗」を突破する手段がない。
また、武器も3すくみ対応の3種類を揃えてきている。
能力よりも竜鱗による耐久補強と3すくみに対応した武器による汎用性で勝負してくるボスと言える。
無理に単騎特攻で潰すより、武器の持ち替えの穴を突きつつ攻めて対応していくべし。
なお、何気にドロップアイテムが味方1体を復活させる「ビフレスト」である。
これもギュンターの優しさが残っている故か。