CV：冬馬由美
概要
- 西住まほ、みほ姉妹の母親であり、勝利至上主義を掲げる西住流戦車道の師範。日本戦車道連盟の重要ポストに就いており、二人の娘に対しても非常に冷徹に振る舞う人物。整備工である夫・常夫とは早婚らしい。
- 姉妹が共に出場した第62回全国高校生大会の決勝戦において、黒森峰女学園のフラッグ車を任されていたみほが、滑落した味方車両の乗員を助けようと単身で飛び出し、黒森峰フラッグ車の撃破を招いたことを厳しく叱責する。既に責任感に苛まれていたみほにとっては、そのことが戦車道そのものに対するトラウマを抱くほどに大きな追い討ちとなり、みほは逃げるように大洗女子学園に転校する。
- しかし戦車道とは距離を置いたはずのみほが大洗で、今度は隊長として戦車道チームを率いて第63回大会に出場していること、そのうえ西住流とはかけ離れた戦術を使っていることを知り、黙っていたまほを責め、みほに勘当を言い渡すべく準決勝の大洗対プラウダ戦の会場へ赴く。
- 結局、大洗チームが辛勝し、実力による勝利だと評価するまほに対して、「敵が油断していただけ」「あんなものは邪道」と斬って捨て、大洗と決勝戦でまみえることになったまほに「王者の戦いを見せるように」と言い置いて会場を後にする。
- 次いで決勝戦も観戦に訪れており、娘たちの一騎打ちを見届け、大洗チームが優勝を決めた際には、西住流から離れてもなお自身の戦車道を貫いたみほと、彼女に率いられ敢闘した大洗チームの実力を認め、ため息をつきながらも柔らかい表情で拍手を贈った。
- 『劇場版』では舞台裏のキーパーソンとして登場。
- 今作で西住流家元を正式に継承し、戦車道プロリーグ設置委員会の委員長に文科省から打診されていることが判明する。
- 優勝したはずの大洗女子学園が廃校になることを蝶野亜美から聞き、実績を残した優勝校を潰すのは文科省の教育方針に反することと、来年度の大会で雪辱を果たせないという個人的な思惑もあり、大洗女子学園を救おうと奔走する角谷杏に手を貸し、杏と戦車道連盟理事長と亜美とともに学園艦教育局の役人に直談判に赴き、厳しく指弾して大学選抜チームとの試合を決定させ、大舞台を整えるのに一役買っている。
- なお、みほのことは認めたものの、まだ直接和解していない様子で、転校手続きに必要な親の署名と印鑑をもらいに一時帰省したみほが、実家の門の前で入るのを躊躇い困り果てていた。
- まほの手引きによりみほは邸宅の中に入り、障子越しにみほの存在に感付いたが、まほに自分の「友人」が来たと言って誤魔化され、署名と印鑑もまほが代わりにやったため、結局会うことは無かった（しかし、みほが持ってきたお土産は届けられ、それを見て「友人」の正体に薄々気付いていた模様）。
- 役人へ直訴に行った際、穏便に済まそうとした役人が思わず言った「（大洗女子学園は）まぐれで優勝した」という言葉に「戦車道にまぐれ無し。あるのは実力のみ」と反論し、優勝したみほと大洗チーム、ひいては戦車道全般の侮辱ともいえる発言に怒りを露わにしていた。
- 試合では、観戦に訪れて島田千代の斜め後ろの位置に座り、雨が降っても傘をささずにどっしりと構えた姿勢で見守り続けた。なにこの漢女…
- 『もっとらぶらぶ作戦です!』では、母親として娘達と対話するのが足りなかったことを反省して付き合い方を勉強しようとする。
- だが、明らかに一般的な適度という範疇を越えた接し方（適度なスキンシップと称してまほを大型犬のようにわしゃわしゃと撫でて呆然とさせたり、適度なお小遣いと称してまほにクレジットカードを渡して「母に捨てられるのだろうか？」と不安にさせたり、適度な遊びと称してまほと自分だけでティーガーⅠやマウスなどで編成された敵30両と紅白戦を行ったりしている）をしてまほを疲労困憊にさせている。さらに、心配して駆け付けたエリカを適度なおもてなしと称して大量の豪華な料理でもてなして戸惑わせ、倒れるほど食べさせて満腹にさせた。
- そして、地元に帰って来るみほを適度に歓迎しようとして街挙げての盛大な歓迎をしたため、みほは逆に怯えてしまい逃げ帰ってしまう。
- また、千代とも懇意の間柄で、互いに「しぽりん」「ちよきち」と呼び合っている。
- 愛里寿に一緒に風呂を入ることを拒否されてショックを受けた千代に誘われてヤケ酒と愚痴に付き合っていた。その際、娘といつまで一緒に風呂を入っていたのか聞かれた際、うっかり「じゅうさ…」と言い掛けてるが、誤魔化した。
- その後、近くの屋台で諦め悪く大洗女子学園の廃校を目論む役人（と飲みに付き合っている理事長）に酔っぱらって絡み、二人を酔い潰させている。さらに、後に屋台に訪れる審判員三人とバミューダ三姉妹にも絡んでいる。
