概要
東京都文京区にある東京メトロ丸ノ内線と都営大江戸線の停車駅。
正式な乗換駅ではあるが、二つの駅は地下通路で繋がれておらず路地を回り込んだ離れた位置にあるため、乗換には一度駅の外に出る必要がある。
さらに丸ノ内線のホームはB1F、大江戸線はB3Fと高低も激しいため両駅の壁には乗り間違い防止にどちらの管轄の鉄道駅かハッキリと示された注意書きがされている。
丸ノ内線の駅舎はビルの間の路地のような場所に位置し、あたかもホール会場のような独特のデザインをしている。改札口は地上。
ホームこそ地下にあるが、池袋方面行きは白山通り付近から高度が徐々に上がっていき、最後は高架橋を渡って後楽園駅に到達する。
一方都営大江戸線の方は丸ノ内線駅舎から最も近い3番出口がビルの外側にあり、上述通り深層にホームが位置している。駅舎内が狭く急な階段が続くため実際に乗り降りする分にはかなりきつい。
東京大学に一番近いのは4番出口だが、狭い路地にあるので注意。
このような微妙に乗換が不便な場所に二つの駅舎が位置しているのには丸ノ内線開通が1954年なのに対し、大江戸線開通が比較的最近の2000年という長いブランクがあった事が大きい。
比較的新しい大江戸線がB3Fという深い場所にホームがあるのも途中でB2Fを走行する千代田線の湯島駅が干渉するためである(相互乗り入れは残念ながら行われていない)。
ちなみに隣駅の後楽園駅と春日駅は地下通路で繋がっている。隣の同名ですらない駅は繋がっているとはなんたる皮肉だろうか。
ただし高低差は2F〜B4Fとさらに激しくなる。
さらに駅名こそ本郷三丁目だが、肝心の三丁目には大江戸線のホームのごく一部と5番出口がかすっているぐらいでしかない。 しかしこちらは5番出口が最も駅舎らしい駅舎をしているのでまだマシな方。
丸ノ内線に至っては駅舎・ホーム共に住所が本郷二丁目で三丁目ですらない。上述通り2000年まではその大江戸線の駅すら存在しなかったことを考えれば実に50年近くもの間駅名が三丁目なのに三丁目にかすってすらいなかった矛盾に満ちた謎駅だったという事になる。