リアン(プリキュア)
りあん
CV:小原雅人
概要
ナシマホウ界で遺跡や古代史の研究をしている考古学者。片眼鏡をかけ、口髭を生やしたダンディな顔立ち。初登場は22話。
実は魔法界の人間であり、校長の依頼を受けてナシマホウ界での調査活動を続けている。
会話や彼の容姿・職業からリコの父親との予想はされていたが、第33話にて正式にリコの父である事が言及された。
リアンが調査しているのは、魔法界に伝わる「大いなる災い」の予言に関する痕跡である。校長は若い頃から災いの予言を回避するためにリンクルストーンの探索を続けていたが、同時にこの災いの正体も調べていた。しかし魔法界に残っている資料ではほとんど詳細がわからなかったので、知人であったリアンにナシマホウ界を調査するように依頼していたのだ。
そして第22話以降、ナシマホウ界で次々とデウスマストの眷属が復活してきたため、リアンの調査がデウスマストの正体や対処方法を突き止める手がかりにつながることが期待されつつある。
校長とは密に連絡を取っており、リンクルストーンやプリキュアが現れた詳細も知らされているが、校長はプリキュアの正体が誰なのかに関してはあえて伏せていた。
しかし、伝聞で聞かされた情報からプリキュアの正体が自分の娘であると推測し、校長を問いただした結果確信に至り、プリキュアの正体を知る二人目の一般人キャラ(厳密には魔法の水晶を含めて3人目)となった。(保護者に正体を知られる展開は異世界キュアのある種の伝統でもある)
リコがプリキュアであることは同じ家族のリズやリリアにも内緒にしている。これはリコ自身がそれを望んだからでもある
鉱石マニアという一面があり、リコの誕生日には毎回珍しい鉱石(ただし宝石のようなキラキラしたものではない)を贈っている。リコは別に石に興味はないので毎年ちょっと困っている様子。リコがお世話になっている朝日奈家に挨拶しにいった時は奮発して鉱石10点セットを贈呈している。しかし今日子さんは同じセンスの持ち主だったので非常に喜ばれた。
使用する魔法の杖は持ち手の部分にレンズが付いたもの。先端でなく持ち手に飾りがついているというのはリズと同様である。
魔法つかいとしてはかなりの実力者であり、33話では炎の障壁を魔法で作り出すことでベニーギョのムホーによる氷雪の攻撃をわずかの間ではあるが防いでおり、キュアマジカルのピンチを救った。
リコの父親として
リアンは誰にでも人当たりがいい好人物で、自分の仕事への責任感も強い立派な大人である。
その一方、リコが生まれたばかりの頃からいつも世界中を飛び回っているため、あまり父娘の時間は取れていない。
リコはそんな父親に寂しさを感じている部分もあるが、それでもリコは父親に会えないことも仕事なら仕方がないと納得はしている。
これは父親に対して気を使っているとかではなく、自分の知識を活かして自分にしかできない仕事をしているリアンを、親である以前に一人の人間として尊敬しているからである。
やるべき事を放り出してまで娘に過保護な態度を見せるようなことは決して望んではいない。
しかし第33話でリコと再会した時は、リアンはみらいの家族への挨拶の時には他愛もない雑談もしていたのに、リコも含めたプリキュアたちに対してはリンクルストーンに関することを教えてくれと仕事の話しかせず「親子の会話」が全く成立しなかったので、さすがのリコも拗ねた態度を取ってしまい、親子の関係が少しギクシャクした感じになってしまった。
しかしリアンは別に研究しか頭にない堅物学者ではなく、自分の娘がプリキュアになってしまったことに対して、プリキュアに関わる知識の探求が娘を手助けすることにつながると考えていただけである。つまり「自分の知識を活かした自分にしかできない仕事」を娘のためにやってくれていたわけだ。
最終的にはリコも父の思いを理解し、再び遺跡調査の仕事へ向かう父親を笑顔で送り出した。
この経過を観察していたリンクルストーン・ムーンストーンの精霊はプリキュアを認証することになる。
中の人について
担当声優の小原雅人氏はプリキュアシリーズ初出演。ニチアサキッズタイムではスーパー戦隊シリーズや平成ライダーシリーズにも出演していないが、以前同枠内で放送されていた『デジモンクロスウォーズ』での隊長ハンギョモン役以来の出演である。
またプリキュアシリーズとコラボネタがあるウルトラマンシリーズでは『ウルトラマンティガ』に出演したことがある。