『コンナ…トコロマデ…キタンダネェ……。
ジャア……。アイテヲシテ……アゲヨウ……カ?』
解説
『艦隊これくしょん(艦これ)』における2016年11月開催の秋季イベント『発令!「艦隊作戦第三法」』の最終面となる第5海域(通称E-5)『MS諸島北部 B環礁沖』のボス。クラスは姫だが、特性は空母である。
追撃中は『シャングリラ』のコードネームで呼ばれている。
容姿
他の姫級深海棲艦の例に漏れず、女性を象った人間体型。
陸姫シリーズのように全身は白く、オフショルダーの白いドレスが翻る様は名前にも成っているクラゲを連想させ、周囲にもクラゲ型の深海棲艦らしきものを数匹引き連れている。
性能
有志による凡その推定だが、以下の通り。
難易度 | 耐久 | 火力 | 雷装 | 対空 | 装甲 |
---|---|---|---|---|---|
甲 | 800 | 240(491) | 0(16) | 140 | 190(206) |
乙 | 700 | 220(461) | 0(16) | 130 | 170(186) |
丙 | 600 | 180(377) | 0(16) | 120 | 140 |
注目すべきはやはりその耐久性。甲作戦で【800】は、実装時点で歴代でも中枢棲姫系の【900】に次ぐ、歴代堂々の2位の多さ。
加えて装甲破壊ギミックの関係上、ギミック解除に至らないと碌なダメージが通らないほどの強靭さを誇る。
艦載機も黄色いオーラの新型機(からしたこ焼きと呼ぶべきか、黄テレサと呼ぶべきか)を搭載しており、熟練度MAXの上位艦戦をフル動員しても航空優勢を取るのは容易ではない。どれくらい高いかというと、理論上は彼女が4隻(※連合艦隊における空母機動部隊の正規空母編成上限)出てきた場合、熟練度MAXの震電改を16部隊積んでも航空優勢が取れない。単独で出てくるが故に許される高性能と言えよう。
しかしそのほかは、歴代ボスに比べると割と控えめ。
加えて長門・酒匂・Prinz Eugen・Sagatoraによる「艦娘特効」(仮称)によりギミックの解除なしでも特大級のダメージを狙えるうえ、連合艦隊編成の特性で命中率がかなり低下しているため、その超火力も体感しにくい。
むしろ護衛についている戦艦棲姫・空母棲姫(※甲作戦限定)、第2艦隊にいる駆逐古姫のほうが厄介でもある。
それは裏を返せば、ギミックの解除と特効を持つ艦娘がいないと厄介という側面もあることを示唆する。
その他
デザインモチーフは知っている人が見ればわかると思うが、残骸となった「空母サラトガ」である。
通常時に背負っている大岩のようなものはサラトガの艦尾の残骸である。(有名なサラトガの写真)
また特徴として、その顔の左半分が焼け焦げたかのように黒い外殻によって覆われている。これはサラトガが伊6潜水艦に左舷を雷撃されためか、それともビキニ環礁核実験によるものかは判断が別れる。
また、ギミック解除後は目を開くが、その瞳には大粒の涙を浮かべている。これが意味するものは一体……
なお、B環礁沖に現れた『シャングリラ』であることから、立ち位置的にはエセックス級空母シャングリラ(クロスロード作戦の指揮艦)がモチーフに加えられているものと思われる。
そして彼女のいる『B環礁』での作戦名「渚を越えて」だが、これはイギリスの元軍人で小説家のネビル・シュート(1899~1960)の代表作『渚にて』に因んでいると一部では推測されている。
この小説は、「核戦争で滅んだ北半球の状況を、主人公たちが潜水艦に乗って調査に向かい、絶望的な真実と対面する」というSF小説である。
余談になるが、登場人物名の大半が太平洋戦争期の軍艦にちなむ「新世紀エヴァンゲリオン」アニメ版24話のサブタイトルは「最後のシ者」であった。
核実験の地にて「渚≒シ者≒絶望」を越える――
その示唆するところに、様々な想像を掻き立てられる。
『コレデ…コレデイイノカモシレナイ…。ワタシハコレデ…ホントウニ…ネムリニ…。
エッ?コノヒカリ…ワタシハ…そう、なの?』