概要
局長である和修吉時が『有馬貴将を超える捜査官をつくれ』と佐々木琲世にクインクス達を任せた。所属は、真戸暁の傘下の真戸班。
だが、問題児ばかりでチームをまとめることすら出来ていないのが現状であり、成績は平子丈率いる平子班の3分の1。なので、期待のわりに成果をあげない得体の知れない捜査官たちとして他の捜査官の間では煙たがられている。
しかしオークション掃討戦では活躍し、全員が出世したことで態度を改められている。
ロゼ編後は和修政率いるS2班に転属している。
クインクスとは
『クインケを体に内蔵した兵士』である。
クインケは喰種の赫子をベースに作られる喰種捜査官の喰種殲滅用武器。
クインクス施術をうけ、それを体に内蔵することで、クインケの形状変化できないデメリットをカバーし、喰種の持つ高い身体能力を手に入れたハイブリッド。
赫子発動時は半喰種のように片目だけ赫眼(描写の違いとしてQsはトーン)になる。半喰種とよく似ているようだが、喰種とは違い普通に食事を取ることもできる。だが、Rc値が1000をオーバーすると普通の食事は取れなくなる模様。ちなみに、喰種のRc値は1000~8000、人間にも微量に含まれていてその基準値は250~500ほど。Rc値の高さはそのまま喰種としての強さと言っても良い。
クインクス施術
別称「赫包インプラント法」。嘉納の「半喰種化施術」から地行甲乙が着想を得たもので、その工程はクインケ製造を応用している。
クインケと異なるのは"喰種"から取り出した赫包をクインケ鋼材でコーティングし、「ケース」ではなく「体内にプラント」する点であり、プラントされた「赫包」には「5段階」の「フレーム」を設け、「赫包」の稼働率を調整することができ、その理由は、よりリスクを少なく効率的に経過観察するため。そのため、今は佐々木を除く全員のゲートは「F2(フレーム2)」で、赫包の稼働率は40%に設定されている。「フレーム」のレベルを引き上げればより強力な赫子を使うことが可能。
ちなみにクインクス施術を受けた者はたとえ喰種捜査官を辞めた後でも半永久的に生活が保証されるらしい。
能力
「F2」段階では稼働率が40%といった能力の半分以下しか使用できない為、防御が高い甲赫でも蹴りで破壊されるほど脆い。ただし施術を受けた人間の素質によって赫子の威力は異なるようで才子の鱗赫はレートS級喰種に致命傷を与えている。
身体能力も傷を負う程強化され、五感の一部も発達していく。
・赫子に重要なRc細胞数値が喰種以下
・クインケ鋼材による赫包の能力制限
・F4段階で暴走の危険性
・赫子の継続時間
・五感の強化は一部のみ
等、能力は半喰種より劣るのが実情。
メンバー
佐々木琲世:上等捜査官 真戸班所属 クインクス班メンター
Rc値:2753 赫子:鱗赫
黒と白の混ざったような髪色をしているクインクス班の指導者。クインクスの面々をなんとか纏めることはできないかと日々奮闘している。その正体は彼である。
ロゼ編後はメンターを辞任する。
瓜江久生:一等捜査官 クインクス班元班長
Rc値:902 赫子:甲赫 五感:嗅覚
クインクスの班長と言う立場であるにもかかわらず、一人昇格を望んで単独行動を行う問題児。
左目の下に二つのホクロがある。オロチ戦後、班長から解任されロゼ編後からは復帰。
メンバーで唯一F4にレベルを上げており、施術を受けて一年後には嗅覚が効き過ぎて食事すら苦痛になっている。瓜江班を持ち、新たなクインクスのメンターを兼任する。
六月透:一等捜査官
Rc値:655 赫子:尾赫 五感:視覚
眼帯に褐色肌。血が苦手であり、かなり恐がりな性格。佐々木の事を先生と呼び慕っている。
赫子が唯一出せなかったがオークション編で覚醒し、以降は実力は向上し性格も改善されていく。
ロゼ編後は各班のサポート員として活動する。
不知吟士:二等捜査官 クインクス班班長
Rc値:920 赫子:羽赫 五感:聴覚
ピアスに髑髏のリングといった派手な容姿で、目つきが悪く鮫のようなギザギザの歯を持つ。
あまり頭が良くない様子。オロチ戦後、新班長に任命される。
ロゼ編では自力でフレーム開放し赫子の能力を最大限に引き出したが殉職する。
米林才子:二等捜査官
Rc値:850 赫子:鱗赫 五感:嗅覚
集合を掛けてもまるで顔を出さないニート捜査官。肥ま…ぽっちゃり。
赫子はメンバーの中で最も強力であるが自己鍛錬の怠慢により使用後は時間を要する。
ロゼ編後は心身ともに成長する。
髯丸トウマ:三等捜査官
Rc値:不明 赫子:尾赫 五感:不明
ロゼ編後に加入した新たなクインクス。
瓜江と米林を強く尊敬している。
小静麗:一等捜査官
Rc値:不明 赫子:甲赫 五感:不明
ロゼ編後に加入した新たなクインクス。
白日庭で英才教育を受けた天才。
安浦晋三平:二等捜査官
Rc値:不明 赫子:羽赫 五感:不明
ロゼ編後に加入した新たなクインクス。
特等捜査官の安浦清子を伯母に持つ。
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佐々木琲世 瓜江久生 六月透 不知吟士 米林才子 髯丸トウマ 小静麗 安浦晋三平
実験結果(ネタバレ)
Rc値の急上昇と幾度のF4以上の解放により喰種と化す。
喰種化したクインクスは両目が赫眼となり、食性も変化する。
対喰種用殲滅兵器を内蔵した人間が喰種になるという皮肉な実験結果となった。
(しかしCCGは過去に喰種化の実験を行っており結果的に成功といえるのかもしれない)
「クインクス施術」は「半喰種化施術」を発案した嘉納が不知の遺体から技術を取り入れ、流島編では大量の嘉納製クインクスが登場する。
これはCCG側の適正テストをクリアした数より遙に上回り、半喰種化施術の成功率0.25%に対して適正のある人間を量産的かつ安全に喰種にさせるという技術が完全に確立してしまったといえる。
ただし、あくまでRc値を抑えれば喰種化はしない。
瓜江はオークション編で独断でのF4を解放、六月の場合は食事が起因している。それに比べて高い適正率の肉体を持つ才子は同期の中で唯一安定の数値を保ち、人間性は失われていない。