邪気眼
じゃきがん
――ふう。この痛みと苦しみは、闇の力を持たぬ者には分からないだろう……。
邪気眼を持つ者にしか理解出来ないものなんだよ。邪気眼を持つ者にしかな……。
光の神々の啓示という名の要旨
俺には特別な力がある。これは、思春期の少年少女に見られる「自分は特別な人間である」という中二病的妄想が、アニメに漫画、ゲームやライトノベル等に影響を受け「自分はこの世の者ならざる人間である」と、
あらぬ方向へ肥大化した際に呼ばれるものであり、神の力や魔の力の一端を手中に収める事によって発動する。
俺は選ばれし人間なんだ。周りにいる下等な人間とは出来が違うんだよ……。
基本的には客観的に見ていて痛い言動を取るだと?……ふん、それはわかってない奴がほざいている事だ。
だが、その言動には特筆すべきものがあるという点には同意するね。
凡人に俺の崇高で尊い思想は理解出来ないものなのさ。
くっ、腕が反応している。「組織」の奴らめ、ここにいる事を感づいて来やがった……!
――いや、隠れる必要などないな。返り討ちにしてやる。
俺の暗黒闘気はもはやお前らなんかの魔術では太刀打ち出来ないことを見せつけてやるぜ!
「痛いオリジナル設定」? 違うな。まるで分かっていない。
設定なんて薄っぺらな言葉で片付けようとするのは、何も知らないからに過ぎない。
貴様も目覚めれば分かるはずだ。この世は闇こそが全てだとな……。
光など幻想に過ぎない。この世は闇が支配しているっ……!
だからこそ後に、黒歴史と言われるようになることもある。
「邪気眼」という言葉の発祥になったコピペは如実にそれを表していることでも知られる。
当然だが覚醒する能力は個人ごとに異なるため、数多くの種類が存在する。
大抵は思春期という、人格形成において非常に影響を受けやすい期間に触れた作品に準じている事が多い。
――俺の能力は「漆黒の闇」(ブラックダークネス)。混沌の闇の力を自在に操ることができる。
言うなれば、オリジナルのヒーロー戦隊やアニメキャラごっこの中高生版である。陳腐な物言いだが。、飛影は俺達の神様だな。
これの妹版として「影羅」が存在する。
漆黒の悪魔ルシファーと盟約を結んだ俺の力、とくと見るがいい!!
交わらざりし大地に穿つ暗黒の咆哮を受けよ!
ダークネスデモン・シャイニングゴッドエンド!!
封印されし語られざる伝説
中学の頃カッコいいと思って
怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息をを荒げて
「奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた
クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
「っふ・・・・邪気眼(自分で作った設定で俺の持ってる第三の目)を持たぬ物にはわからんだろう・・・」
と言いながら人気の無いところに消えていく
テスト中、静まり返った教室の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴等だ」
と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる
柔道の授業で試合してて腕を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
毎日こんな感じだった
でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
「邪気眼見せろよ!邪気眼!」とか言われても
「・・・ふん・・・小うるさい奴等だ・・・失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
「貴様ら・・・許さん・・・」って一瞬何かが取り付いたふりして
「っは・・・し、静まれ・・・俺の腕よ・・・怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた
そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった