OSカー

おーえすかー

OSカーとは、長野電鉄にかつて在籍していた0系・10系電車の愛称。

「OSカー」の名称の由来

中小私鉄のひとつ、長野電鉄は、朝ラッシュ時間帯対策として20m級車体の通勤形車両を自社発注で製造することにした。通勤通学輸送を意識して「Officemen」と「Students」の頭文字をとって「OSカー」と名付けられた。

長野電鉄0系

1966年に2両編成2本を製造。4ドア車。モハ0形とクハ50形で編成を組んだ。日本で初めてFRPを車両正面の全面に採用した。鉄道友の会よりローレル賞受賞。もと帝都高速度交通営団3000系(→長野電鉄3500系)に置き換えられ1997年引退。2002年までに解体され車両は現存しない。

長野電鉄10系

0系の増備用として1980年に2両編成1本のみ製造。モハ10形とクハ60形で編成を組んだ。0系とは違い前面は貫通型から非貫通型に、4ドアから3ドアに変更された。車両正面の全面にFRPは使用されなかった。木島線廃線により2003年引退。引退後は須坂駅構内で静態保存されていたが、2017年に車両は解体となった。