概要
醍醐天皇の勅命により、紀友則、紀貫之、凡河内躬恒、壬生忠岑の4人の撰者により編纂された作品。
この作品には、紀貫之による平仮名での序文「仮名序」、紀淑望による漢文での「真名序」が記されており、約1100首に及ぶ所載歌のうち4割ほどが読人知らずの歌で、撰者の歌が2割以上を占める。
『枕草子』ではこの作品を暗唱することが当時の貴族にとって教養とみなされたことが記されてあり、数多くの伝本(写本)が遺っている。
現在『古今和歌集』としてもっぱら読まれているのは、藤原定家が書写校訂した「定家本」といわれる写本をもとにしたものである。