アキレウス
あきれうす
概要
アキレウス(アキレス)は、ギリシャ神話に登場する英雄の一人である。
ホメロスの叙事詩『イーリアス』の主人公で、足が速いので「駿足のアキレウス」と形容されている。
プティア出身で、プティア王ペレウスと海の女神テティスとの間に生まれた。
母テティスは、息子を不死の体にするために冥府を流れる川ステュクスの水に息子を浸した。そのとき、テティスの手はアキレウスのかかとを掴んでいたためにそこだけは水に浸からず、かかとのみは不死とならなかった。
その後、トロイア戦争ではここをパリスに射られてアキレウスは死に到ることになる。一説には、射ったのはアポロンともいわれている。
踵からふくらはぎにかけての腱である「アキレス腱」はこの挿話にちなんでいる。
主な登場作品
イーリアス
作中最大最強の英雄であり『イーリアス』全体が「アキレウスの怒りを歌う」から始まるように主人公格として扱われている。並ぶものなき勇士、ではあるものの、その人間性については少なくとも近代以降の読者の目には子供じみた性格に映る。
これは作品中で対となるトロイア側の英雄ヘクトールが、完成された人格を持つ責任ある大人の男として描かれていることと比較すると特に顕著となる。
作品中のアキレウスの行動をまとめると、(味方全体のため戦利品を返還させられ)癇癪を起こし、戦場を放棄し、それが原因で生じた友人パトロクロスの死に半ば逆切れし、討ち取ったヘクトールの亡骸をドン引きレベルで侮辱し続け、それでいて遺体返還を乞う敵大将プリアモスの姿に故郷に残した老父の姿を見て涙ながらにそれに応じる、といった具合である。
一応、戦利品を放棄させられるのは戦士としての誇りを大きく傷つける行為であり、その怒りを僚将たちも正当とみていたりする。またアキレウスはこの戦いで自身が死ぬ運命を承知していることなどにも留意は必要である。
TROY無双
神々の加護など無用だ!
CV:神奈延年
本作の実質的主人公。敵のみならず味方からも獅子と恐れられるギリシャ軍最強の戦士。
自尊心が高く神すら畏れない傲慢な性格。
『無双OROCHI2』でコラボキャラとして参戦、妲己の切り札として登場。妖魔軍での同僚である毛利元就を歴史家崩れだのヘボ詩人だのと罵ったり、
同じタイミングで敵同士として登場したネメアや、同様に血の気が多い呂布をライバル認定したりと、異世界でも存分に活躍している。