概要
初の海外(コーエーカナダ)製作の無双シリーズであり、ギリシャ神話のトロイ戦争におけるトロイ軍とギリシャ軍の攻防を題材としている。
盾を概念の存在、ジャンプの廃止、崩し攻撃など従来の無双シリーズとは多少システムが異なる一方で、シナリオ毎に使用可能キャラが固定されたストーリーモード、フリーモードの廃止など同時期に発売された真・三國無双6と共通する点も多い。
製作スタッフはこのゲームの主なターゲットは無双シリーズを食わず嫌いしている人達であるとしている。
なお、当初発売予定だった北米XBOX360は諸事情により発売予定日直前に発売中止が決定した。
キャラクター
声は日本語吹替版のもの。
プレイアブルキャラクター
このゲーム独自(当時、後に戦国無双4で採用される)のシステムにである必殺攻撃によって剣士・射撃・パワーの3タイプに分類される。また、両陣営にそれぞれ剣士2・射撃1・パワー1の計8人のプレイヤーキャラが登場する。
ギリシャ軍
女神・テティスの息子にしてミュルミドンの王。敵のみならず味方からも獅子と恐れられるギリシャ軍最強の戦士。神々すら恐れぬ自尊心から一時的に戦線離脱する。この時、自分の代わりに戦場に立つパトロクロスに「何があっても川を渡るな」と忠告する。
「無双OROCHI2」にゲストキャラとして登場した。
イタカの王でギリシャ軍の知将。自らが立案した誓約が戦争の発端となったことに責任を感じており、戦争の終結のために知略を駆使し、ついにはトロイを滅ぼす作戦「トロイの木馬」を立案する。
崩し4及び必殺攻撃の壊れ性能から、プレイ経験者からは「無双史上最凶キャラ」と呼ばれている。
サラミスの王・テラモンの息子で巨体の戦士。ギリシャ軍の勝利を正義と信じており、忠義と正義のために戦っている。アキレウスの死後、アテナの怒りに触れてしまい発狂、正気を取り戻した後に自殺する。
アキレウスの無二の親友。冷静で道義をわきまえた好青年であるが、戦いを楽しむ一面も持ち合わせる。アキレウスの戦線離脱時には彼の鎧を身につけ戦ったが、窮地に陥った味方を救うためアキレウスの忠告を無視して川を渡ってしまう。
トロイ軍
トロイの王・プリアモスの長子。武力はもちろん実直で忠義に篤い性格から、味方のみならず敵からも一目置かれるトロイ軍最大の英雄。アキレウスと間違えてパトロクロスを殺した事でアキレウスの恨みを買うことになる。
プリアモスの息子でヘクトルの弟。「生かしておけばトロイは破滅する」という預言により赤子の頃に捨てられるが、成長した後に再びトロイの王子となる。ゼウスの罠にかかりメネラオスの妻である絶世の美女ヘレネと恋に落ちた事が、戦争発端の要因となった。弓術に優れアキレウスを討ち取る。
軍神・アレスの娘でアマゾネスの女王。さらわれた姉のヒッポリュテを救い出すためアテネに攻めいったが誤って姉を殺めてしまい、魂の浄化と戦場での名誉ある死を望むようになり、アキレウスとの一騎打ちに敗れて戦死する。
トロイ王家の人間・アンキセスと女神アプロディテの息子。カッサンドラにより「千年の長きに渡り世界を統べる国を築く」と預言される。このゲームの最終話は彼が生存者たちと共にトロイを脱出するシナリオになっている。
その他のキャラクター
アガメムノンの弟。ヘレネを娶るが、パリスに奪われた事でトロイとの戦争を決意する
ヘクトルの弟。当初はパリスを憎んでいたが次第に彼を認めるようになる。原作ではパリスの死後ヘレネを妻としているが、本作ではパリスより先に死亡する。
ミュケナイの王でギリシャ軍の指揮官。残虐、強欲で決して自分の過ちを認めない性格からアキレウスの戦線離脱を招いてしまう。ただし、原作では神々から娘を生け贄に捧げるように命じられ、悩んだ末に娘を殺すなど、良くも悪くもこの戦争に全てを賭けている姿が描かれている。
トロイの王子で、プリアモスに最も寵愛された。彼の死が戦争の長期化を招くことになる。
アマゾネスの先代女王。過失からペンテシレイアに殺されてしまう。
トロイの王女。神々から不吉な未来を知ってしまう呪いと誰にも信じてもらえない呪いをかけられている。パリスを全てを焼き尽くす炎、アイネイアスを未来を照らす炎と呼ぶ。
- ナレーション(声 - 矢田耕司)
原作者であるホメロスと思われる描写がある。
怪物
物語の重大な局面では神々の化身である怪物と戦う事になる。
- アポロン像
物語で最初に戦う事になる怪物。
ポセイドンが遣わした怪物。
ヘラが遣わした怪物。パリスにトロイ戦争の真実を伝える。
アテナが遣わした怪物。アイアスを自殺に追いやる。