架空のMMORPG「ソードアート・オンライン」の略称。これはソードアート・オンラインであっても竿ではない。
ここでは、作中におけるゲームとしてのSAOについて解説する。
概要
完全なる仮想世界を構築する「ナーヴギア」の性能を生かした、世界初のVRMMORPG。
浮遊城アインクラッドを舞台とし、各階層にいるモンスターを倒して全100層の攻略を目指す。
ゲーム中の通貨単位は「コル」。
13歳以上推奨というレイティングが存在したが、守られなかった例は少なからず存在している。
その実態は茅場晶彦の「真の異世界の創造」という渇望を具現化するための狂気のソフトウェアであり、正式サービス開始と同時にクリアしなければログアウト不可能・ゲーム中の死が現実での死に直結するというデスゲームと化してしまった。
そのため、高い実力を持ったプレイヤー達が「攻略組」としてゲーム攻略を目指していく。
劇中ではある理由により予想より早い75層でのクリアに成功するが、ゲーム「インフィニティ・モーメント」「ホロウ・フラグメント」ではこれに失敗し予定通り100層までの攻略を目指す事になる。
自らの体を動かし戦うというナーヴギアのシステムを最大限体感させるべく魔法の要素は廃しており、プレイヤーは「ソードスキル」という必殺技とそれを扱うための無数の武器類(原則として剣などの近接武器だが、ゲーム版では例外もある)を駆使して戦う。
場合によってはモンスターを自らの使い魔とする事もでき、そのサポートを受けつつ戦う「ビーストテイマー」もいる。
スキルには鍛冶や釣り、料理など戦闘とは関係ないものもある。
また結婚システムもあり、結婚したプレイヤー同士はアイテムストレージが統合、共有化されるなどのメリットを得られる。
このように、ゲーム内で「生活」できるのも大きな特徴となっている。
クリア後は全データが消去されているものの、プレイヤー個人のセーブデータはナーヴギアのローカルメモリーにあるため残っており、ALOなどに引き継ぐ事が可能。
用語
圏内
正式名称「アンチクリミナルコード有効圏内」。
プレイヤー達の生活圏である主街地の事で、あらゆるダメージが無効化され(つまり死ぬ事はない)、盗みなどの犯罪行為も行えない安全圏。ただし完璧ではなく、抜け道もいくつか存在する(ベータテスト時はシステムの穴を突いた嫌がらせ行為には即座にパッチで対策が為されていたことが語られているが、デスゲーム開始後は人の手を離れたためか以後に発見された抜け穴はゲームバランスに関わるもの以外は全て放置されていたようである)。
デュエル
プレイヤー同士による1VS1の決闘。
強攻撃の一撃ヒットで勝敗が決まる「初撃決着モード」、HPが半減した時点で勝敗が決する「半減決着モード」、どちらかのHPが0になるまで戦う「完全決着モード」の3種類が存在する。この最中はたとえ圏内であっても攻撃によってお互いのHPを減らす(つまり殺す)事ができる。
「半減」の場合もHPが50%に達した時点で強制終了とはならず、HP減少→現在HPが50%以下→終了という仕様であり、50%近くまで削ってから強攻撃で即死させる行為も見られた。
オレンジプレイヤー
盗みや傷害、あるいはPKといったシステム上の犯罪を行ったプレイヤー。カーソルが緑からオレンジに変化するのが名前の由来。圏内に事実上立ち入れないなどさまざまなペナルティが課せられ、カルマを回復するためのクエストをクリアしない限り解除されない(=逆に言えば下記のようにどれだけPKを繰り返しても問題のクエストさえこなせば何事もなかったかのように圏内に復帰できる)。
レッドプレイヤー
積極的にPKを行う者の自称、通称。システム的な定義はない。
殺人ギルド[ラフィンコフィン]が最初に宣言した。
一般的には恐怖の対象であるが、グリムロックのような特定の者に殺意を抱いたプレイヤーが汚れ仕事を依頼する場合もある。
カーディナルシステム
人間のメンテナンスを不要とするエラーチェックおよびゲームバランサー機構。ゲーム内での不具合やシステムの穴を付いた不正行為はこれによりほぼ完封され、ゲームバランスを崩壊させる恐れのある裏技的な手法などが発見された場合も即座に修正される。
ビーター
ベータテスト出身のプレイヤーを貶めて言う蔑称。「ベータテスター上がりのチーター(不正行為者)」を縮めた造語で、ベータテストで培った経験と知識を独占する利己的なプレイヤーを指す。
あくまで「ベータテストを経験して得た一般プレイヤーが知りえない情報を開示せず自己の利益を追求する」行為をチート行為にたとえた物であり、ベータテストそのものをチート行為呼ばわりしているわけではない。
ホロウ・エリア
詳細はホロウ・フラグメントを参照。