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クラ湾夜戦の編集履歴

2017-07-27 19:01:21 バージョン

クラ湾夜戦

くらわんやせん

太平洋戦争中での、ニュージョージア島を巡る海戦の一つ。

背景

日本軍のガダルカナル島撤退後、アメリカ軍は次の作戦目標としてニュージョージア諸島を選んだ。

1943年7月4日にニュージョージア本島へ上陸を果たしたが、日本軍の激しい抵抗により作戦は進まず、増援を送ることになった。護衛はヴォールデン・L・エインスワース少将指揮のホノルルヘレナセントルイスの三隻の軽巡洋艦を中心とする第36.1任務部隊が務めた。ヘレナはサボ島沖海戦第三次ソロモン海戦に参加した武勲艦であった。軽巡洋艦ホノルルはもともとは重巡洋艦を中心とする第67任務部隊の所属であったが重巡洋艦4隻がルンガ沖夜戦で壊滅し、再編された第36.1任務部隊の旗艦を務めることになった。

一方、日本軍も鼠輸送により増援を送ることになり、駆逐艦新月を旗艦とする第三水雷戦隊の駆逐艦四隻がニュージョージア諸島へ向かった。新月は竣工から三カ月程度だったが、軽巡洋艦川内の旧式化が進んでいたため臨時に旗艦となっていた。

第一夜戦

7月4日夜、第36.1任務部隊と第三水雷戦隊がニュージョージア本島とコロンバンガラ島の間にあるクラ湾で遭遇した。

アメリカ艦隊の駆逐艦ラルフ・タルボットが日本艦隊を発見し通報したが、旗艦ホノルルの反応は鈍く、ラルフ・タルボットに聞き返す間に日本艦隊は反転しつつ魚雷を発射し、一発が駆逐艦ストロングに命中した。さらに、ニュージョージア島の日本軍守備隊が14センチ砲(元は戦艦伊勢日向副砲)で砲撃をおこない、ストロングは沈没した。

日本軍はニュージョージア島への輸送作戦を断念し、アメリカ軍側は上陸作戦を成功させた。

第二夜戦

日本側は翌日夜、第三水雷戦隊司令の秋山輝男少将の直接指揮の元、駆逐艦十隻で改めて輸送作戦を行うことになった。

当初夕張が旗艦を務める予定であったが直前に機雷で損傷し、新月が旗艦を務めた。

日本艦隊はクラ湾で軽巡洋艦三隻(ホノルル、ヘレナ、セントルイス)と駆逐艦四隻からなる艦隊と遭遇し、新月、涼風谷風がアメリカ艦隊に突っ込んでいった。

新月は先頭で探照灯を照射したため集中砲火を浴びて沈没し、秋山少将は新月と運命を共にした。

一方、ヘレナは発砲炎の少ない新型装薬を他艦に譲っていたため、日本側の攻撃が集中した。アメリカ艦隊が新月に気を取られている間、駆逐艦涼風谷風が雷撃を行い、ヘレナに3本命中し、轟沈。

戦闘の間に日本軍輸送隊の駆逐艦が揚陸に成功し、終了後はアメリカ艦隊に雷撃を行った。命中は無かったがアメリカ艦隊は撤退していった。

海戦の途中、輸送隊の駆逐艦長月が座礁により失われた。

海戦後

この海戦によって第三水雷戦隊司令部は壊滅した。

一週間後の7月12日にはニュージョージア諸島近海で神通を旗艦とする日本艦隊と第36.1任務群が戦い、双方大損害を負った(コロンバンガラ島沖海戦)。

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