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クラ湾夜戦

くらわんやせん

ソロモン諸島で1943年7月5~6日に起きた、日本海軍とアメリカ海軍の海戦。
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概要編集

ソロモン諸島で1943年7月5~6日に起きた、日本海軍アメリカ海軍の海戦。


背景編集

日本軍のガダルカナル島撤退後、アメリカ軍は次の作戦目標としてニュージョージア諸島を選び、1943年7月4日、ニュージョージア島へ上陸。しかし日本軍の激しい抵抗に遭い、増援を送ることになった。

輸送部隊の護衛には軽巡洋艦3隻(ホノルルヘレナセントルイス)を中心とする第36.1任務部隊(司令官:ヴォールデン・L・エインスワース少将)が当たる事となった。第36.1任務部隊はルンガ沖夜戦で大損害を受け、再編後は第67任務部隊から移籍したホノルルが旗艦を務めていた。


日本軍も増援を送ることになり、第三水雷戦隊の駆逐艦4隻が鼠輸送のためニュージョージア諸島へ向かった。

第三水雷戦隊旗艦川内は旧式化が進んでいたため、竣工から3ヶ月の新鋭駆逐艦新月が臨時に旗艦となっていた。


第一夜戦編集

7月4日夜、第36.1任務部隊と第三水雷戦隊がニュージョージア島とコロンバンガラ島の間にあるクラ湾で遭遇した。

アメリカ艦隊の駆逐艦ラルフ・タルボットが日本艦隊を発見し通報したが、旗艦ホノルルの反応は鈍く、ラルフ・タルボットに聞き返す間に日本艦隊は反転しつつ魚雷を発射し、一発が駆逐艦ストロングに命中した。さらに、ニュージョージア島の日本軍守備隊が14センチ砲(元は戦艦伊勢日向副砲)で砲撃をおこない、ストロングは沈没した。

日本軍はニュージョージア島への輸送作戦を断念し、アメリカ軍側は上陸作戦を成功させた。


第二夜戦編集

日本側は翌日夜、第三水雷戦隊司令の秋山輝男少将の直接指揮のもと、駆逐艦10隻で改めて輸送作戦を行うことになった。

当初夕張が旗艦を務める予定であったが直前に機雷で損傷し、新月が旗艦を務めた。

第三水雷戦隊はクラ湾で第36.1任務部隊と遭遇し、新月、涼風谷風がアメリカ艦隊に向け突撃。新月は先頭で探照灯を照射したため集中砲火を浴びて沈没し、秋山少将も戦死した。

一方、ヘレナは発砲炎の少ない新型装薬を他艦に譲っていたため、日本側の攻撃が集中した。アメリカ艦隊が新月に気を取られている間、駆逐艦涼風谷風が雷撃を行い、ヘレナに3本命中し、轟沈。

戦闘の間に日本軍輸送隊の駆逐艦が揚陸に成功し、終了後はアメリカ艦隊に雷撃を行った。命中は無かったがアメリカ艦隊は撤退していった。

海戦の途中、輸送隊の駆逐艦長月が座礁により失われた。


海戦後編集

この海戦によって第三水雷戦隊司令部は壊滅した。

1週間後の7月12日にはコロンバンガラ島沖で神通を旗艦とする日本艦隊と第36.1任務群が戦い、双方大損害を負った(コロンバンガラ島沖海戦)。


関連動画編集

youtube:USS Honolulu (CL-48), the USS Helena and St. Louis in the South West Pacific Thea...HD Stock Footage

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