概要
もともと18歳未満は買えないおねショタ、かつクトゥルフ神話二次創作という、2つの意味で「ウ=ス異本」(同人漫画)として展開されていたが、『電撃G'sコミック』にて連載が決定。
18歳以下でも読める(?)仕様にリライトされ、本誌に掲載されるほか、この電撃G'sコミック版はtwitterにおける配信も行われる。コミックウォーカーでも掲載。
各媒体での掲載に際して同人版の再販が行われた。同人版の展開も続けていくと発表されている。
ただし、どちらも続きが出るかどうかは売上次第である(重要)。
登場人物
- 夕(ゆう)
14歳の少年。幼少時に両親を亡くし、親戚中をたらい回しにされた後、母親の従兄弟にあたる人物に引き取られるが、その「おじさん」が突然入院した事で、一時的に一人暮らしになる。
入院した彼の保険証を探すため、彼から立ち入りを禁じられた蔵に立ち入り、隠し階段の奥で謎めいた存在と遭遇する。
やや他人行儀なところはあるものの、基本的に穏和で心優しい性格。霊感があり、常人には視えないものが視える。この為に普通に振る舞っていても周囲にいる人間は疎外感を感じ、それが元で「他所の子」として親戚中をたらい回しにされて辛い目にあっていたことが伺える(そういった者の歯に衣着せぬ物言いが主に回想に書かれている)。
千夜のことは「千夜姉(ちよねえ)」と呼んでいる。なお「悪魔のときもヒトのときもどっちも僕の大好きなお姉ちゃん」だそうである。
- 千夜(ちよ)
夕が出会った謎めいた存在。通常時は「お姉さん」にあたる年頃の美女(20歳くらい)の姿をしているが、「悪魔」状態の時は頭からは角を生やし、足は蹄、髪は触手とただならぬ雰囲気を漂わせている(コミック版と同人版では「悪魔」状態のデザインが若干異なる)。また、分裂することもできる。
なお実年齢は不詳だが、コミック版では「数え切れないくらいの年を生きてきた」と語り、同人版では「お姉ちゃんもう■■■(読めない)歳なのにこんなフリフリ…」とロリータ服を恥ずかしがっていた。
「千の仔孕む森の黒山羊」を名乗り、大事なもの(同人誌版では「生命の可能性」)と引き換えに願いを叶える契約を結ぶよう夕に提案。そして、彼の『「姉(家族)」として共に普通の暮らしをしてほしい』という願いを聞き入れ、「夕」から着想を得た「千夜」という名の「姉」として、共に暮らすこととなる。
基本的に「天真爛漫なお姉ちゃん」を演じているが、人智を越えた存在らしい価値観を持つ。根の部分は人間以上に純真可憐。しかし何かの影を抱えているらしき描写も時折ある。
夕のことは基本「くん」付けで呼んでいる。
その夕に対しては少々過保護ぎみでいて、ややSっ気がある。また、夕の言動に「きゅーん♥」となってしまうと少々暴走気味(クトゥルフ流)になる。
- 夕の従叔父
夕の母親の従弟。夕を最終的に引き取った男性。蔵のある大きな家に一人で住んでいる。親類からは面倒くさがられている。夕に対しては食事と部屋を保証した上で放任主義をとるが、「追い出されたくなければ蔵には入らないことだ」と厳命する。
立ち入りを禁じた蔵の地下には、奇妙な角度をした天井のある部屋があり、そこには謎の古書が山積みされ、奇妙な文様が描かれていた。
入院にあたって鎮静剤を打たれ、意識が一時的に戻っても錯乱するという重篤な状態にある。