概要
現行型はサイズ、車両重量がアルファード/ヴェルファイアより大きい。
8人乗りのワゴン仕様と5人乗りのバン仕様がある。派生車種としてランドクルーザー・プラドとランドクルーザー・シグナスがある。また、レクサスでは「LX」に相当する。
そもそもは軍用車がルーツである。そのため信頼性・悪路走破性に優れ、さまざまな環境でも動き、頑丈なことでは定評があり、更に販路が広いことから部品の入手も容易と発展途上国では大変に人気の高い車種。
その人気は軍や民兵組織、テロリストも愛用するほど。海外でもOEM生産されており、ヨルダンやサウジアラビア、トルコなどではシャーシなどを流用した装甲車が開発されている。
それだけに国際窃盗団から密輸を目的にした車両泥棒の標的にされており、盗難の被害に遭いやすいことでも知られている。
歴史
ランクルの直接の源流は日本陸軍向けに第二次世界大戦中に生産されたKYC型4輪駆動トラック。
これにジープのコピーとして開発されたAK10型小型4輪駆動トラックの経験を取り入れ、警察予備隊への納入を目指してトヨタ・ジープが開発される。
結局警察予備隊への納入は三菱自動車の三菱・ジープに持っていかれたものの、車両自体は1953年に一般販売されている。
しかしながら、三菱と違ってライセンスを取っていなかったので、米国クライスラー社から「うちの商標(*)を勝手に使ってんじゃねーよ」と物言いがあり、1954年ランドクルーザーと改名されることとなる。
その後幾多の改良、モデルチェンジを経て、現代に至る。
車名の由来は、イギリスのオフローダーのランドローバー(陸の海賊)をブッ飛ばせ!という心意気から、「陸の巡洋艦」という意味からきたもの。
その他詳細はWikipediaを参照。
*「ジープ」というと小型のオフロード用オープンカーを指す一般名詞というイメージがあるが、実際にはクライスラーの商標である(1953年時点ではウィリス=オーバーランドと言う自動車会社の商標だった)。