カネボウ
かねぼう
企業の概要
カネボウは、美しきヒューマンライフの有名なスローガンの企業であった。
現在は会社自体は解散し、化粧品は2014年現在花王グループの一つ、そのほかの部門はホーユーの子会社になったり、独立していたりする。
沿革
明治20年5月6日に「東京綿商社(とうきょうわたしょうしゃ)」として設立。その後明治26年に3年前から行っていた紡績にちなみ鐘淵紡績(株)と社名変更。明治から大正にかけて国外に活路を求めたり製糸に進出していた。
昭和に入り、麻などのほかの繊維事業に進出したり、化繊をはじめとする化学事業、石鹸などの化粧品事業に乗り出す。なお、戦前においては繊維産業において日本最大の企業と呼ばれていたらしい。
第二次世界大戦により工場の大半に被害が出るものの復興、昭和24年には繊維事業以外を鐘淵化学工業(株)(現・カネカ)を分離(後に化粧品と石鹸は引き戻す)。
また、1960年代から70年代にかけて多角化経営により化粧品、食品、薬品などを手掛けることになる。
その後は、鐘紡という社名の変更は昭和46年12月。カタカナのカネボウに変更されるのは平成13年1月のことである。
転落と本社閉鎖
多角化事業により化粧品などの事業は利益を生み出していたものの、肝心の紡績をはじめとする繊維事業は赤字を増やしていた。そしてバブル崩壊によりバブル景気のころに行った投資などが重荷となり、債務超過状態にあったため、粉飾決済に手を出すようになる。子会社等を整理していくものの間に合わず、状況打開のため平成16年には化粧品部門を売却するつもりであったが労働組合の反対によりとん挫。
平成17年には上場廃止、平成18年には化粧品部門およびブランド商標権を子会社に譲渡(譲渡されたカネボウ化粧品は花王に売却)。そして整理したのち薬品などの経営権を資本関係のない新会社に譲渡し、カネボウ本体は平成19年年7月に海岸ベルマネジメント株式会社に名称変更し会社の整理を行っていたが、平成20年に筆頭株主に併合され会社消滅。
新会社
平成19年年7月より、新しく経営権を譲渡された子会社各社は商標権の関係により「クラシエ」に変更。
関連ブランド
スローガン
・初代 繊維製品から化粧品まで世界でただひとつ総合の美をつくるカネボウ (1961年 - 1968年)
・2代目 品質美を誇る世界の衣粧美メーカーカネボウ (1969年)
・3代目 世界のファッションをリードする品質のカネボウ (1970年 - 1972年)
・4代目 美しきヒューマンライフをめざすカネボウ (1973年 - 1989年)
・5代目 For beautiful human life (1972年 - 2000年)
・6代目 感謝をこめて、100周年 (1987年)
・7代目 '90芸術化産業宣言 (1990年 - 1991年ぐらい)
・8代目 芸術化産業をめざすKanebo (1990年 - 1998年)
・9代目 Kanebo The Lifestyle Company (2001年 - 2004年)
・10代目 FEEL YOUR BEAUTY (2004年以降・化粧品企業のみ)
ロゴ
一般的なコーポレートロゴは「Kanebo」がメインであった。今までのKaneboのロゴは2004年に、カネボウ化粧品がKaneboのロゴデザインが変化している。
スローガンはメインとしている「美しきヒューマンライフに」。
ロゴマーク
過去において使用していた鐘のマークは明治27年から使用されていた。ロゴマークのイメージカラーは青色。鐘マークは黄色。サウンドロゴのCMにおけるスローガンやロゴマークはすべて白色を基点にしている
ニューイヤー駅伝
カネボウを代表とする競技チーム「カネボウ陸上競技部」は、中国地方の山口県代表チームであるが、後に東日本代表チームにかわっていた。
昔は、カネボウというスポンサーが入り、CMまで流しているが、防府(ぼうふ)読売マラソンのスポンサーである、2011年は無いと思われるが。
ゼッケンのカネボウのロゴははじめ、白文字で「カネボウ」と書かれているが、今は「Kanebo(カネボウ化粧品公式ロゴマーク)」で記されている。上着のジャージは銀色にオレンジ色で「Kanebo」とつけられていたことがわかる