ニューイヤー駅伝とは、正式名称を全日本実業団対抗駅伝競走大会といい、駅伝の男子実業団日本一を決める大会である。
1988年の第32回大会から、毎年1月1日(元旦)に開催されるようになり、翌日と翌々日に行なわれる関東大学男子の箱根駅伝(東京箱根間往復大学駅伝競走)と共に、駅伝・マラソンシーズンのピークを告げる公式大会であると共に、年明け最初に行われるスポーツの公式大会である。
概要
1957年に開始。当初は毎年12月中旬(最初期4回は3月上旬~2月下旬)に、伊勢神宮を中心とした三重県内で行なわれていたが、彦根市で行なわれた第31回大会(1986年)を挟み、翌1988年の第32回大会より1月1日開催に変更され、開催地も前橋市の群馬県庁をスタート・ゴールに、高崎市、伊勢崎市、桐生市など群馬県南部の主要都市を巡るコースに移動した。同時にTBS系列での生放送がスタート。「ニューイヤー駅伝」という通称もこの時から始まった。
競技内容
前年秋に各地区で予選が行われ、勝ち抜いたチームが1月1日の本大会に出場できる。1995年の第39回大会より、出場チーム数は37と決められているが、第50回大会以降は10回ごとに記念大会として出場チームが43に増やされる。
第1回優勝の八幡製鐵(現・新日鉄住金)を筆頭に、ほとんどの出場チームは日本を代表する企業のクラブである。最多優勝は旭化成の25回。
第32回大会以降の現行コースは、前橋の群馬県庁をスタート・ゴールとして、高崎、伊勢崎、大田、桐生など県南部の主要都市を巡る。全長は群馬への移動当初は84.9kmだったが、延長を重ねて、2001年の第45回大会より7区間100.0kmとなった。
その他
1988年から、元旦の8時30分~14時30分頃まで、TBSテレビ系列で実況生放送されている。この放送には地元局かつ独立局である群馬テレビも協力している。
番組では区間ごとに、区間賞獲得者を当てるクイズに答えると抽選で3名に区間距離にちなんだ賞金(例:1区12.3kmでは12万3000円など、0.1kmごとに1000円単位で変動)がもらえる企画がある。
また、TBSラジオでも放送されている。
カネボウは昔は山口県鐘紡町の代表チームになっていたが、カネボウ化粧品株式会社が指名した、「カネボウ陸上競技部」に加盟している。今は東日本代表のチーム(東京)になっている。2022年からチーム名をKaoへ変更となった。
1994年よりヤマザキパンが冠スポンサーになっているが、一社提供ではない。群馬移動後の初期はキリンビールやサントリーがスポンサーを務めていた。
サンベルクスが参戦した辺りで、該当スーパーで駅伝出場を祝ってのセールなどが行われるようになった。それ以外でも、稀に今回のために実業団を作り、参戦する企業があったり、大阪府警が走ったりもしている。
関連タグ
関連項目
箱根駅伝・・・OBが実業団に入ると、走るのがお約束。スポンサーの傾向が似ているのも同じ。