針の魔女
はりのまじょ
針の魔女。その性質は敬愛。
宇宙のために全てを捨てて戦った魔法少女の成れの果て。
彼女はまだ自分が宇宙を救うと信じている。
(『魔法少女まどか☆マギカポータブル』魔女図鑑より)
※この先、ゲーム及びアニメ本編に対するネタバレがあります。
概要
針の魔女とは、『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する魔女の一体である。
アニメ本編には未登場であり、ゲーム『魔法少女まどか☆マギカポータブル』のエキストラモード『謎の魔女結界』の五つ目の結界『忘却の結界』に登場する。
真名
魔女文字による真名はQuitterie(キトリ)で、タグではこちらが使用される。
Quitterieはフランス語圏の人名で、「いくじなし」という意味も持つ。ドイツ語の魔女名が多い本作において、名称に「Q」が使われている珍しい魔女。
アニメ本編の第11話では、キュゥべえを現す魔女文字が"QBEY"となっていたため、それとかけている可能性もある。
外観
黒いコートのようなものの先端にキュゥべえの頭が付いただけという、シンプルかつ強大なインパクトを誇る外観。
倒された際にキュゥべえの頭が取れて中身が露出することから、キュゥべえ頭は後述の使い魔と同じ着ぐるみ等ではないかと推測される。
本来の頭は細長い藁人形のような形で、目がまち針。腰の部分が裁縫用具の針刺しのようになっている。全身像は特典BDで確認できる。
魔女図鑑の角度から見ると超巨大な魔女のように見えるが、実は他の魔女と大きさはそこまで変わらない。
能力
攻撃は針のようなものを飛ばしてくる。
また彼女と戦う際のマップが他の魔女と比べ狭いため、使い魔を放置するとよく囲まれやすい。
針の魔女の使い魔(33/3)。その役割は愛嬌。
誰もが愛でざるを得ない魔女お手製の着ぐるみマスコット。
あまりの可愛さを持つその容姿に刃を向けられるはずもない。
(『魔法少女まどか☆マギカポータブル』魔女図鑑より)
…と、とても愛らしい容姿をしているような解説だが、実物はなんとキュゥべえのぬいぐるみ。
本物のキュゥべえより少し頭が大きく、ところどころツギハギがある。
プレイヤーからしてみれば刃を向けられないどころか喜んで串刺しにしそうな容姿である。
(33/3)という部分が何を意味するのか不明。また、真名も?????(?????)と表記されるのみで不明。
攻撃はくるっと回転しながらの体当たり。
魔女の結界
青空の下の草原という他の魔女と比べると爽やかな印象。
しかし、この魔女を倒すと現れる忘却の魔女と結界が同じであるため、これは彼女の結界ではなく忘却の魔女の結界ではないかとも考えられる。
元の姿?
魔女の姿・解説文や使い魔の解説文などから、彼女は魔法少女時代キュゥべえの目的・手法に賛同していたのではないか。そして最期までキュゥべえを信じ続けた結果あのような姿になったのではないか。などの様々な考察がなされている。
彼女のあまりにも出落ちな外観の裏には一体どんな過去があるのだろうか…。
余談
ネタ要素満載な外観と意外にシリアスな設定から、現時点では忘却の魔女(Itzli)よりもイラスト数が多い。
2017年に配信された外伝ゲーム『マギアレコード』では、呉キリカの変身する篭絡のドッペルが登場したが、同時にこのドッペルの真名がLatriaa(ラトリア)であり、その姿が針であることが明らかになった。
しかし、『マギアレコード』では、魔女とそれに対応するドッペルについて以下のような法則が成り立っている。
- 真名は魔女・ドッペルとも共通
- 魔女が「●●の魔女、その性質は〇〇」であれば、ドッペルは「〇〇のドッペル、その姿は●●」となる
これを元に類推すると、キリカが『魔法少女おりこ☆マギカ』本編で変身した魔女は針の魔女(真名:Latriaa)であり、その性質は籠絡であるということになる。
これに関しては、『マギアレコード』では何らかの理由で名前が変わってしまっている(魔女Homulillyは状況によって「此岸の魔女」「くるみ割りの魔女」と名称を変化させている)という可能性もあるが、現時点では推測の域を出ていない。なお、針の魔女(Quitterie)とキリカが変身した魔女とは、姿かたちも性質も大きく異なる。