概要
上海市長・党委書記を経て、1989年に天安門事件後に中国共産党中央委員会総書記に就任しその後国家主席にも就任した。中国共産党における上海閥の元締め的存在で彼の権勢の下で上海閥は大いに勢力を伸張させた。
江の在任期間である20世紀末から21世紀初めにかけて中華人民共和国は大規模な経済発展を果たしている。改革開放政策と呼ばれる共産主義体制を維持したまま資本主義経済を導入する一連の政策は経済面のみならず国際社会における影響力をも拡大させた。一方でそうした自由経済の導入を親米的とみなして批判する論者もいるようだ。
日本との関係について言えば江は反日とみなされることが多い。大国意識と結びついたナショナリズム発露の一面として反日的政策が見られた。こうしたこともあり日本国内の保守勢力からは蛇蝎のごとく嫌われており、2011年の産経新聞の死亡説誤報もそうした文脈も影響したのだろう。
中国のネットにおいては江を指す隠語としてヒキガエルや「長者」の語が使われており、pixivにおいても中華系ユーザーによってヒキガエルをモチーフとしたり長者と題された作品が投稿されている。