概要
ニューディサイズが使用した大型特殊MS。
ツヴァイ(ドイツ語で「2」の意味)の名が示すとおりゼクシリーズ(Xシリーズ)2番目の機体で、ゼク・アインに倍する性能を謳い文句とする、大火力と高機動性を兼ね備えた実戦本位の大型MSである。
後背部に接続された大型推進ブロック(バック・パック及びテール・スカート)や増加ブースターによって、従来のMSに比較して前後幅が長大である(全高27.44mに対して前後幅40.32m)ことなどから、一概に人型とは言えない(怪物的とも言える)異様な形状を持つが、その鈍重そうな見た目からは考えられないほど動きは軽快である。
両肩にマニピュレーターを備えたサブアームが2基ずつ計4基が設置され、武器の支持・操作などメインアームの補助に用いられる。両肩上部のラッチはゼク・アインの倍の計4基に増加、その他機体各部にハードポイントを備え、ゼク・アインと共通の各種オプション兵装を装備できる。中でも、ゼク・アイン第2種兵装のビームスマートガンとディスクレドームは標準装備とされ、遠射戦能力も重視している。
ただ、汎用性を追求した筈のゼク・シリーズはこのゼク・ツヴァイで早くも行き着くところまで行ってしまったとも言え、コンセプト的には若干の破綻をきたしていると言えなくもない。この為、もう一度汎用性を見直して再設計されたゼク・ドライ(ドイツ語で「3」の意味)が検討されていたのだが、完成前に教導団が反乱を起こした為に、ペズン基地のゼクシリーズ研究開発は終了してしまった(という文章設定なので、ゼク・ドライがどんな形なのか公式には描かれていない)。
劇中ではトッシュ・クレイが月面都市エアーズ市への降下の際に搭乗したほか、地球軌道上の最終決戦ではシャトル護衛のために数機が出撃。その中にはジョッシュ・オフショーの乗った機体もあったが、ALICEシステムが発動したSガンダムに地球へと放り投げられ、大気圏で燃え尽きた。
余談
「ガンダムセンチネル」雑誌掲載時は所謂ラスボスに相当する扱いであったが、別冊化された際に小説の内容が再編され、最後の強敵として大型MA「ゾディ・アック」が追加された為、扱いや活躍が変更されている。
デザイン上、単体で見てもゼク・アインより巨大な機体である事を示す記号として、ゼク・アインと同型のパーツを使用(下腕はゼク・アインと同型)・複数搭載させる(肩のマガジンを2個に・脛部のタンクを3個に)というコンセプトでデザインされている。
この「倍の装備を持っているので、見るからにデカそう」というコンセプトと、ヌリカベ風の体型は、後の「ザメル」「ヤガランデ」等の元になっている。
関連イラスト
バリエーション
RMS-141 ゼク・アイン
RMS-143 ゼク・ドライ