演:黒川智花、声:大原さやか
概要
長らく名前は伏せられていたが、小説『仮面ライダーゴースト〜未来への記憶〜』でようやく明かされた(ちなみにTV本編では度々息子のタケルに声を残していたり、49話のタケルの回想で姿だけは判明している)。
小説で明かされた設定によれば龍とは大学時代同級生で、その事から既付き合っており、龍の祖父が亡くなったのを契機に2人は結婚。しかし百合は元々体が弱かった事もあり、なかなか子宝には恵まれなかった。
しかしある日、遂に待望の子供を授かるものの体が弱かった百合は出産に耐え切れず命を落とす可能性が高い事が発覚。その事を医者から告知された龍は妻を取るか、それとも子供を取るかの苦渋の決断を迫られ、思い悩んだ結果、妻を取る選択肢を選ぶ。
その事を百合に告げようとした所、妻から衝撃の事実を知らされる。既に百合は自分が出産に耐え切れずに命を落とす事を知っており、その事実を受け止め子供を産むことを決意していた。その決意や「自分が例えいなくなっても自分の思いは子供に受け継がれ繋がっていく」という百合の思いを知り心揺さ振られた龍は、例え最愛の妻を失ったとしても自分が生まれてくる息子=タケルのヒーローとして生きていることを決意。
そして運命のその日、無事、元気な男の子=タケルを産んだ百合は、愛おしい息子を抱きながらその思いをタケルに語りながら静かに息を引き取った。
なお、その経緯は不明だが、彼女の魂は闘魂ブーストゴーストアイコンに宿っている事がTV本編では示唆されているが詳細は不明。
関連項目
深海奈緒子(ふかうみなおこ)
詳細は長らく不明であったが、小説で名前や詳細が判明した。
それによれば、百合の従姉妹で、病弱であった彼女は不治の病に侵されており、余命は1年と医者から告知されていたが本人は最後ぐらいは明るく楽しく、自分がしたい事を使用と考えて進んでタケルの面倒を引き受け大天空寺に通っていた。
そんなある日、突如として天空寺にやって来た龍の遠い親戚という男性とその息子たち(その正体は眼魔世界からダントンの追跡から逃れて地球へとやって来たゴーダイ(後の深海大悟)とリヨン(深海マコト)、ミヨン(深海カノン)兄妹)を介抱した事を切っ掛けに次第に彼に心惹かれて行く。
そんなゴーダイ=大悟も彼女に惹かれて行き、龍から上述した余命があと1年だと聞かされた事を切っ掛けに彼女と共に添い遂げることを決意。
彼からのプロポーズを受け、本当に自分で良いのかと一瞬戸惑う彼女であったが、大悟の一途な思いや、母親を知らない2人の子供の事を考え彼と残りの人生を歩もうと決意しその申し出を受け入れる。
余命1年と宣告された彼女だったが、少しでも大悟たちと長く共にありたいという思いから宣告された月日から既に3年間もちこたえた彼女は、龍、タケル、カコト、カノンが見守る中、静かにその生涯に幕を閉じた(大悟も駆けつけたが、仕事(あるいは眼魔世界の様子を探っていた)関係で、間に合わず、人知れず涙を流していた)。