一本ダタラ
いっぽんだたら
一本ダタラとは、日本の妖怪の一種である(画像右側)。
※画像は角川映画「妖怪大戦争」(2005)に登場する一本ダタラ。
概要
和歌山県の熊野山中などに住む、一つ目一本足の妖怪とされている。
名前の「ダタラ」は鍛冶の「たたら」に通じている。
一本ダタラのような話は全国各地に伝承が伝わっており、地域によって内容に大きな違いが現れる。
・12月20日に雪の上に大きな足跡を残す
・一つ目の鍛冶神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の零落した姿である
・猪笹王(いのささおう)という鬼神を指す
・人を襲うが、郵便屋だけは襲わない。
・電柱のような姿をしている。
など様々である。
一本ダタラが登場する作品
水木しげるの妖怪画などでは比較的メジャーな妖怪で、アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」では3期、4期、5期に登場している。
「ゲゲゲの鬼太郎」5期アニメでは、妖怪四十七士の和歌山県代表に決定した。
が、5期鬼太郎には以前にも「雪入道」として登場し、雪女(真白の姉)を処刑しているため、同じく四十七士山形県代表で真白の友人である雪女(葵)との関係が気になる所であったが、アニメで描写される前に放送打ち切りとなった。
(※「妖怪四十七士」とは、鬼太郎の仲間妖怪の事。いわば日本47都道府県のご当地妖怪。)
また、『地獄先生ぬ~べ~』(漫画版)でも雪女である「ゆきめ」に妖怪としての冷酷さを取り戻させるために山の神から送られた刺客であったり(※アニメ版では山颪という妖怪に変更されている)、雪女が主人公のゲーム『雪ん娘大旋風~さゆきとこゆきのひえひえ大騒動~』では4面ボスを務めたり、『朧村正』では百姫ルートの4面で雪女と共に登場するなど何かと雪女と関連して登場する。
その他、創作においては名前の「たたら」から工芸神と解釈され、味方の刀鍛冶として登場する作品もある。
一本ダタラが登場する作品(関連タグ)
- アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」
- 角川映画「妖怪大戦争」(2005)
- PS2/Wii用ゲーム「雪ん娘大旋風~さゆきとこゆきのひえひえ大騒動~」
- Wii/PSVita用ゲーム「朧村正」…姿は「猪笹王」として登場。
- 漫画「地獄先生ぬ~べ~」
- PS2用ゲーム「デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団」(女神転生シリーズ)⇒イッポンダタラ
- ブラウザゲームゲーム「しんけん!!」⇒一本だたら
- 妖怪百姫たん!…「猪笹王」の名で登場。解説にて「一本だたらとも呼ばれる」と表記。
- 御城プロジェクト:RE…ストーリーにて一本ダタラの特徴を持った名無し妖怪が登場する。
- FC用ゲーム「サンサーラ・ナーガ」…異民族スキヤポデスと独鈷杵の別名を組み合わせた「いっぽんどっこ」として登場。