図鑑データ
「提督、ごきげんよう。潜特型の長女、一番艦、伊400です。ん…、し…お……ん?そう…しおん…とお呼びください。」
史実については伊400を参照のこと。
概要
2017年11月17日に開始した『捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇)』の限定ドロップ艦として先行実装された潜特型の長女。第三作戦海域「捷一号作戦、作戦発動!」での邂逅が可能である。
事前に運営から実装を示唆するアナウンスこそあったものの、「駆逐艦より大きな新艦娘」というあまりにも曖昧な表現だった為、その時点では伊400は提督たちの予測からは完全に外されていた。その後の電文で
「また、第三海域以降では、同じく潜特型伊号潜水空母、新艦娘「伊400」との邂逅も可能です!」
との開示があった際には、まさかのチョイスに思わず天を仰ぐ提督が続発したという。
実際のところ潜特型は基準排水量3530tと、駆逐艦としては大型の某重雷装駆逐艦(同2567t)や某防空駆逐艦(同2700t)と比較しても大型となるため、運営は別に嘘を吐いたわけではないのだが……。
名前の読み方は「伊400」と書いて「しおん」と読むようで、「伊401」が「しおい」だった為長らく提督達からは「しおお」等と呼ばれていた。
容姿
「伊401」の姉だけあって容姿は良く似ている。服装もほぼ共通。
目に付く違いとしては、毛先に向かって「藍色」にグラデーションしている長い黒髪で腰下辺りまで伸びている。また頭には艦首翼に似たガードの付いたヘッドセットを付けており、左耳のカバーが艦橋の形をしている。
「しおい」同様日焼けしているが、「しおい」は上半身まで真っ黒なのに対して「しおん」の上半身には日焼け跡がちゃんと見られるなど。
艤装は基本的に妹と同じ物を携帯しているが、細かい差異がある。
「しおい」では左肩から肩紐で下げていた4連装魚雷発射管が背中に移動しており、代わりに格納庫を肩紐で右に保持している。魚雷発射管から肩紐がなくなっているが、どうやって保持しているかは不明。腰に艦尾を模したユニットが水平に取り付けられているので、それこにジョイントしているのだろうか?
またヘッドセットに艦橋が移ったことで、格納庫上からは艦橋がなくなっている。
左の太ももには単装砲拳銃とその換え砲身を収めた革製のホルダーを装備。
ちなみに中破絵では右腰に立派な刀の柄と紫の刀袋らしきものが見える。彼女も刀を使うのだろうか?
伊400型で刀に纏わる話とするならば、ウルシー環礁攻撃へ出発する直前に大湊で有泉大佐より「晴嵐」搭乗員へ短刀の授与式が行われた事が由来だと考えられる。伊400と伊401の晴嵐搭乗員は生還の見込めない特攻隊扱いであり、有泉龍之介司令から龍の一文字を取って「神龍特攻隊」と命名されていた。勿論史実では伊400及び伊401は作戦行動中に終戦の報を受け、武装解除し彼らが特攻する事はなかったが、この様に特攻隊員へ短刀を授与する事は行われている、この短刀で戦うのではなく「御守り」といった精神的な支柱として授与されていた様だ。同じように「中破」で初めて刀を帯刀している事が確認できる艦娘に皐月改二がおり、勿論この刀は護り刀である。
帯刀艦娘=直接刀を使って戦う。といった二次創作でよく見られる表現であるが、中破して初めて帯刀している事が分かるという事は、その刀で戦う為ということではない。「しおん」も中破で分かるのは右側に備えた格納庫から見えている点、刀袋が開いていない等、戦う為の帯刀であれば例え左利きの人物でも左腰に下げるのが本来であり、そうではない位置にある時点でこの刀はかつての晴嵐隊員達が授与した刀を、自身の護り刀として持っていたと考えるのが自然である。
性能
- 無印
火力:10、雷装:73、装甲:24、耐久:20、運(初期値):19、搭載数3(初期スロット1)
初期装備:なし
- 改(Lv37で改造可能)
火力:20、雷装:82、装甲:24、耐久:24、運(初期値):19、搭載数6(初期スロット2)
初期装備:試製晴嵐
妹の「伊401」と比較して無印時で火力・雷装がそれぞれ【+1】高く、運が【-1】その他もステータスや装備も同じ、改時点では火力が【+1】、雷装が【+2】高く、やはり運の値が【-1】低いが他は殆ど同じ。改での夜戦火力が「火力20+雷装82=102」でこれまで潜水艦娘の最高だった伊19改の「101」をわずか【+1】だが上回り、現時点で夜戦火力最強の潜水艦となった。
また入手経路が現状「伊401」か「伊14」の改造でしか入手できない「試製晴嵐」を持ってきてくれるので、特に「伊401」か「伊14」のどちらか1隻しかいない又はどっちもいない提督にもうれしい艦娘である
性格
潜特型の長女であることを自負しており、面倒見の良いしっかり者。
天真爛漫な妹の「しおい」に対して、重巡洋艦娘「三隈」のようなお嬢様然とした淑やかさがあり、「ごきげんよう」とかいう。ただし艦載機である晴嵐のことは妹同様に「晴嵐さん」と呼び、「パナマ運河」に今も思いを馳せている。ちなみに少し涙もろい。
しおい以外にも巡潜甲型改二の二人を妹分として見ている節もあり、よく一緒に行動している。
また普段はしっかりものなのだが、天然で少し抜けている時があり、たまにポンコツになる。さらに失敗すると大きく落ち込むなど姉として生真面目なところもあるようだ。
家事全般が得意で洗い物中に鼻歌を挟むなど、どちらかといえば趣味の領域にはいるようだ。またマッサージなどを得意としている。ちなみに潜水艦の癖なのか節約志向。
好物はバターライスで秘書艦時などは三食バターライスを用意し、提督が胸焼けで音を上げている横でピンピンしているくらいには好きらしい。また入浴も好き。
提督に対してはことさら気安く対等な関係。
資料閲覧時には「見たい?」と茶化したり、よく一緒に潜っているらしく、その気負うことなく女と接する様子は連れ添いの様なかなり親しい距離感を思わせる。
おさわりに関しては「晴嵐に興味がある」と勘違いしているが、直後に二人で晴嵐を組み立て遊ぶなど、どこかイチャイチャした展開になっている。
ちなみにとあるシーンで届けてほしいと渡している「鐘」とは「船鐘」のことであり、これは艦内に時報を告げる鐘であるが、「一隻一隻専用に鋳造されている」「その船の魂が宿る」などの逸話があり、それを送る相手への想いが読み取れる。
余談
伊14の時報中で存在は示唆されてはいたが、伊401が実装された2013年冬イベント「迎撃!霧の艦隊」から既に4年近くが経過していた為、運営による事前の実装を示唆する発言からも一切予想されていなかった。彼女の実装で潜水艦娘としては3組目の完全同型の実装でかつ絵師も同じなのは2組目となる。
2015年5月6日にNHK総合で放送された「歴史秘話ヒストリア 幻の巨大潜水艦 伊400 ~日本海軍 極秘プロジェクトの真実~」で取り上げられたのが本艦である。当時は本放送を受けて実装されるのでは?との期待も有ったが、放送から2年以上経過しての実装となった。
伊58達と共に長崎県五島列島沖に海没処分されたのは彼女や伊401の妹で潜特型末妹になる伊402である。こちらも「真相報道バンキシャ!」の海底調査で場所は特定されている。
2016年にはアメリカのハワイ海中研究所がテストダイブの際に伊400の残骸から「船鐘」を回収。修復して真珠湾にあるUSSボーフィン潜水博物館に展示する予定らしい。ちなみに上記の「鐘」の話はこれにかけたもの。
2017年9月16日に放送された「名探偵コナン」に何故か登場していた。容姿は一致していないが、今回の実装と原作者の青山剛昌先生が艦これガチ勢である事を考えると色々と妄想したくなる内容であった。
関連イラスト
関連タグ
伊401:同型艦で先に実装されていた妹。
伊13&伊14:潜特型の計画縮小で潜水空母へ改造された潜水艦姉妹。こちらも伊400より先に実装された。第一潜水隊での同僚で伊14の時報で伊400に触れる台詞がある。