CV:石井康嗣
天『災』なる概要
11話から登場した準レギュラー。射手座寄りの蛇使い座生まれに拘る。1話の冒頭で銀行強盗をやらかし工事用ウォーカービークルで逃走しようとするもソニックインターセプターに捕らえられ警察に護送されるユウスケ・アキラを当時のコネを利用しホログラムで助けた人物。
元々機動救急警察職員であったが、次期主力ウォーカービークルの開発プランで『ドライブヘッド計画』とのコンペで争うも、能力全般は優秀ながらパイロットへの負担を無視したものだとジョーに指摘され没案にされる。
要は人の動きをWVに投影するシステムである、早い反応速度でラグがない分、ダメージに関しては操縦者に痛みと疲れとしてフィードバックするデメリットがある。
特に技術部長の座を争ったジョーや西園寺を執拗に逆怨み、脱退。日本を出国後足取りが判らなくなっていたが、ドライブヘッドの活躍が国外からも噂が轟いていた事から急遽帰国。留守を命じていた部下の失態を尻拭いした後に復讐を開始。人工濃霧と爆破予告でドライブヘッドをおびき寄せ、ソニックを完膚無きまで弱点を付いて中破するまで叩き、機動救急警察本部を鏡を使った収束太陽光で焼き払う策にでたが、サイクロンの登場で敗退。
その後も自身が開発した理論を応用した気象コントロール装置がある蛇嵐島の気象科学統合研究所を占拠しベイフロントシティ各所を異常気象に陥れるも、マッハシューティングスターに制圧された。
肝が据わっており、自分の行動を本部に通達しゲームと称して楽しむ節が見受けられ、追い詰められそうでもドライブヘッドが己の思い通りのシナリオに向かっていると余裕の表情を見せるが、何処かヌケている一面も覗かせる。タイガも気に入っているアイス『ショリショリくん』シリーズも暇があれば食し、底が突けば部下に大量購入させてもいる。しかし、復讐が完璧に達成されれば地獄に堕ちようが、逮捕されようが、罰を甘んじて受けるつもりでいるらしい。
これらの暗躍は機動強襲警察ハイパーアタックでも認知され捜査の第一対象として追跡されているが、悉く振り切っている。復讐する為に手間隙掛かるものすら短期間で制作、ウォーカービークルを調達する資金源も含め出所も不明瞭である。
19話ではAKTVのパラボラを占拠し電力操作による電磁パルス攻撃で停電を招かせ自身の力を誇示しようとするも、自身の製作したプログラムを乗っ取られ計画が大幅に狂い大惨事寸前になるが、彼にとっては想定外の事故であり、機動救急警察に弁明せず「人類の敵と云える得たいの知れない邪悪な存在」と警告している。その後、某山間部のホテルに潜伏し、天の浮大橋の事故や地熱発電所の暴走の原因も突き止め、真相と正体に接近しつつあったが、余りにも真実に近づき過ぎた為に自身のWVに襲われ瀕死の重傷を負ってしまい警察病院へ収容された。
笹川アナウンサーに惚れており、AKTV局の占領の説得で真っ先に呼んでいる。彼女が出演するニュース番組は時間通りに生で視聴する程で、取材時に崖から足を滑らせ転落した時には飛行可能の四輪バイパーで命の危機を救っている。間接的にも隕石による火球落下の余波による衝撃波で惨事になるのを窓際の客に声を掛け、未然に防いでもいる。自分にもしもの事があった場合、部下に彼女へ攻撃用ウイルスが含んだS3チップを手渡す様に支持した。
部下の手引きで病院を脱走後、再びジョーに通信を入れ悪態を着きながらも邪悪AIの特性や本質を伝えている。傷が癒えた後は造船所火災を偽装し、逃走した偽ホワイトホープを捕縛、愛用するバイパーを破壊されたアジトの真下に備えた隠し工房で接合、自身がコンペで敗れた機能を付属させ改修した。
絶体絶命の危機に機動救急警察、機動強襲警察と共闘するも、邪悪AIの最期っ屁から都市を救うため特攻、行方不明になるも、笹川アナにメール送信し健在を示した。
フルネームは刈狩・フリッツフォン・グスタフと名乗っている。
復讐という身勝手な野望によって迷惑をかける悪人であるのにもかかわらず、人命を奪わない良心があり、かつ自分の野望を成し遂げようとする憎めない一面と悪の美学が垣間見える。
キャラクター名の由来はドイツのホラー映画『カリガリ博士』から。