当て馬とは、馬の種付けの際、牝馬の発情の有無および状況を調べる目的、あるいは発情を促進させるために用いられる牡馬、あるいはその行為である。
種牡馬と種付けするための犠牲(結局は種付け出来ない)となることが多い。
概要
この行為は種牡馬の時間および体力の消耗防止、無駄な種付けの防止のため行われる行為であり、通常その馬は種付けされることは無い。
ただし例外もあり、他の種牡馬の都合であるとか予算の都合とかその馬のストレス発散のため種付けされる事例が存在し、その結果の馬が活躍する事例が2,3知られている。
この馬として選ばれる牡馬は、基本的に現役を引退した牡馬、引退した種牡馬、あるいは不人気な種牡馬である。
転じて
本命ではないものを比較対象や調査用のダミーとして扱う行為、あるいはその対象。
ネットスラングで、恋愛漫画で主人公に振られる異性がこう呼ばれることがある(説明は後述)。
ビジネス
契約先をあらかじめ内定している状況において相見積を出す行為、および内定以外の会社のこと。
野球
先発投手が不明の状況において適当な選手(当番予定の無い投手など)を先発メンバーに入れておき、実際に打順が回った際に適切な選手に交代する行為、あるいはその選手。この行為はルールを理解していないと無駄な行為になる可能性がある(広島カープとか)。
企画
何らかの企画において数合わせや本命の企画を引き立たせるために、採用される見込みの無い企画をおいておく行為、あるいはその企画。
ただし、その「本命でない企画」が採用される事例も存在する。(『超時空要塞マクロス』はその例である。)
創作物
恋愛漫画などで、カップルを盛り上げるためだけの振られ役に選ばれるキャラの例え。
主人公がこのポジションの場合は、バウムクーヘンエンドと呼ばれる。
一度も恋愛関係になったことがないキャラ、片思いの設定がないキャラに使うのは誤用。
※二次創作のカップリングにおけるA×B←CやC→ABなどのCにあたるキャラ。好きなキャラをこのCのポジションに当てはめられて気分が良い人はあまりいないので扱いには注意が必要である。