概要
異母兄妹の組み合わせ。設定資料集によると、幼いラケシスの前に突然エルトシャンが現れて以来、彼女は兄に憧れているらしい。妹は「エルト兄様のような人でなければ すきにはなれないわ」と宣言し、兄は死の直前に彼女と話していると、妻子持ちにもかかわらず最期の言葉が妹の名前である。
しかし、ふたりの仲は当人たち以上に周りの発言から浮き彫りになってくる。シグルドの「エルトシャンは口にこそださなかったが あの姫をずっと大切にしてきた」に始まり、庶民には「兄妹にしちゃあ 仲が良すぎる」と噂され、極めつきはエルトシャンの息子アレスとラケシスの娘ナンナが結ばれた場合の会話である。
「私はあなたと生きて行くと決めた、母のようなまちがいはしないわ」
「おば上はわが父エルトシャンを 愛しておられたのだろうか?…」
「ええ、異母兄妹ですもの 別に不思議はないでしょう」
なお、大沢美月版の漫画では出会いから互いを異性として意識するまでの回想が描かれ、最後はエルトシャンが思い止まらなければ禁忌を犯していた。