もしかして→電気通信大学(電通大)
本項で取り上げる広告代理店の電通の名称は、前身の「日本電報通信社」に由来するため、両者に直接の関係はない。
概要
二位の博報堂を大きく上回る業界最大手企業である。
本社は東京の汐留。CMやテレビ番組の制作、イベントのプロデュースなどを行っている。社員には芸能人や政治家、マスコミ関係者など有名人の子女が多いことから、人呼んでコネ通。
マスコミ(テレビ局など)や大企業、政府・自民党との関係が深く、AKB48やクールジャパンなど、さまざまなキャンペーンに電通が絡んでいる。
例えばライバル企業の双方と契約を交わしていたり、与党と野党の双方の宣伝に関わっていたりする(注・これは他国では信義に反する行為とみなされる)ため「日本経済の黒幕」「日本の政治は電通が動かしている」と言われることも。
オタク業界との関わり
TVアニメ等もCMが流れていることから無関係ではない。
市場がコントロールしにくい(宣伝で流行を作りにくい)事に定評のあるオタク業界にあまり良い印象を持ってないとも言われるが、オタクがラブなもの研究所なるプロジェクトを立ち上げるなどその距離の取り方は不透明。
このプロジェクトについては、元雑誌編集者の山田五郎氏が自身の出演するラジオ番組で「いかにも広告代理店がやりそうなセンスの感じられないプロジェクト」と評している。
サッカー業界では疫病神です
日本代表
電通は2014年に行われた、日本スポーツ史上最大最強のコンテンツであるサッカー日本代表が出場するブラジルW杯において、ソチ五輪やプロ野球などに目を奪われるミーハーな日本国民にサッカーのみをどう宣伝するかを考える。
それが前年度からずっとW杯に向けたサッカーの情報を垂れ流し続ける。というものである。
結果的にどうなったかというとあれだけ金をかけて価値を高めた日本代表が、2014年6月14日の対コートジボアール戦で敗北したことを皮切りに6月24日にコロンビアに惨敗するまでわずか10日。あれだけ心血を注いだCM、広告、そして関係者への根回しが一瞬にしてパア。しかも、コロンビア戦が1-4という後で見ることになる点差による惨敗で、日本人のサッカー日本代表に対する意識の中に、相当な負の感情を持たせるのに十分すぎた結果であったため、日本代表の広告媒体としての価値としては一気にマイナスとなり、利用価値がほぼなくなってしまう。そして、彼らが宣伝する全てのCMや広告、さらにはタイアップ製品などにかけた莫大な資金が雲散霧消。実際コロンビア戦の後、様々な企業が日本代表に関連した製品を安売りしまくっていた。
なおこの無残すぎる敗退の原因については、リーグ戦において干されている選手や明らかにコンディション不良だった選手の起用、さらに意味の分からないキャンプ地選定など、関係者の頭を疑う話が続出するけども、それを仕向けた協会にも電通にもなぜだかバッシングは起こらずに、監督や選手のみ罵声を浴びることになる。で、全ての責任はアルベルト・ザッケローニ監督にあるということにされて、6月26日監督の退任により全てが解決。そうだよねー、ケガやコンディション不良でリーグ戦に出てなくても、CMのキャラクターにしたんだから、試合に出させないと商品価値がさがるもんねー、アホか。
その後日本代表監督には、協会の実質的なトップである原博実専務理事の独断専行に近い形で2014年7月にハビエル・アギーレ氏で一本化するのだけれども、アギーレ氏にはリーガ・エスパニョーラにおけるレアル・サラゴサ監督時代に八百長疑惑が存在しており、監督候補として選出する時点で人選に難があるといわれていた。
しかしなぜだか何の問題も起きず就任、だがその直後の親善試合からそれまで高視聴率を取っていたサッカー日本代表の視聴率に大きな陰りが見え始め、日本代表は明確な勝利を挙げることができず、ずるずると3ヶ月を経過し視聴率もずるずる後退。そして2014年12月にアギーレ監督の八百長疑惑がスペインの司法にまで及んだ結果、ある意味、完璧な形でのファン離れが始まることとなる。
さらには日本代表が出場するAFCアジアカップ2015が2015年の1月9日から31日にかけてオーストラリアで行われる予定となっていたのだけど、誰も大会期間中に監督がスペインの裁判所に呼ばれた際の対応を考えていない。もちろん、電通の傀儡となった協会は何も語らない上、マスコミもしかり。何より電通が絶対に報道させないけれども、日本と対戦する相手にとっては、これほど有効な話もない。
なお最終的には、2015年1月23日に行われたUAE戦で優勝候補の筆頭だった日本はPK戦の末に1-1(PK戦、5-4)で敗北。それも電通のお気に入りの本田圭佑選手及び香川真司選手がPK戦で見事にともに外すという、両名に多大な投資をしてきた電通にとっては悪夢の結末となる。
基本的な話として、電通は疫病神です
なんせ代表の話題はしても国内リーグに目を向けず、向けたとしてもスポットライトが当たるのは上位クラブのごく僅かな選手のみ。さらには、リーグ戦を通してコンディションが不良なままの香川真司選手を常に起用することでW杯に敗退したというのに、それが当たり前であるとし、アジアカップでも同じ理由で敗退したことを、なぜだか隠そうとするマスメディアがいるそんな国のサッカーが、継続的に強くなるわきゃないわ。
過労死問題
電通に限らず広告代理店業界全般にありがちな問題ではあるが、凄まじい時間数の残業で知られている。
1991年には24歳の男性社員が自殺し、遺族が民事訴訟を起こした。
2015年12月25日には入社初年の女性社員が自殺。
この女性社員の母親が労働問題の腕利き弁護士とタッグを組み問題を広く訴えた。
また自殺した女性本人もTwitterで追いつめられて行く心理状況が露になった書き込みを残していた。その中には「仕事のミスを庇ってもらう代わりに見返りが避けられない」といったセクハラ常態化を伺わせる記述や「睡眠不足が慢性化する状況まで働かせながら、「化粧ができていない」「目が充血している」ことに叱責される」といったパワハラ被害、残業時間記録の改竄が常態化していたことが明らかになったことで大きな反響を起こした。
この騒動を受け、厚生労働省は2016年11月に長時間の違法労働の疑いで支社も含めた電通社屋を捜索。
この騒動を受け、電通側は「22時には退館、消灯」するとしたが、あっさりと「今度は早朝から出社させて過重労働は変わっていない」ことが近隣住民と思われる人物のtwitterで暴露されている。
セクハラやパワハラ体質は、この事件後の2017年に電通在籍当時のセクハラを告発したブロガーのはあちゅうの発言により再び注目された。この告発では、加害者とされた当時の先輩男性(彼もすでに退社、独立済み)が公に謝罪したが同時にはあちゅう自身もtwitterで童貞男性を小馬鹿にする発言を繰り返していた炎上芸人的な行動が多く「自らも被害者である他方で加害者であった」ことで非難をあび、「男女共セクハラ、パワハラ体質を養成する風土があるのでは」という見方に繋がっている。
出身者
日本ではリクルートと並んで、多くの人材を輩出する企業として有名である。
- 安倍昭恵 (安倍晋三内閣総理大臣夫人)
- 安西水丸(イラストレーター)
- 伊集院静(作家)
- 尼子騒兵衛 (漫画家)
- 荒木経惟 (写真家)
- 雁屋哲 (漫画原作者)
- 佐藤雅彦 (メディアクリエーター)
- 田中謙介(ゲームクリエイター)
- はあちゅう(ブロガー、フリーライター)
- 中山泰秀(衆議院議員)
- 永井一郎(声優)
- 平井卓也(衆議院議員、J-NSC元代表)
ほか多数