もしかして→電気通信大学(電通大)
本項で取り上げる広告代理店の電通の名称は、前身の「日本電報通信社」に由来するため、両者に直接の関係はない。
概要
二位の博報堂を大きく上回る業界最大手企業である。
本社は東京の汐留。CMやテレビ番組の制作、イベントのプロデュースなどを行っている。社員には芸能人や政治家、マスコミ関係者など有名人の子女が多いことから、人呼んでコネ通。
マスコミ(テレビ局など)や大企業、政府・自民党との関係が深く、AKB48やクールジャパンなど、さまざまなキャンペーンに電通が絡んでいる。
例えばライバル企業の双方と契約を交わしていたり、与党と野党の双方の宣伝に関わっていたりする(注・これは他国では信義に反する行為とみなされる)ため「日本経済の黒幕」「日本の政治は電通が動かしている」と言われることも。
過労死問題
電通に限らず広告代理店業界全般にありがちな問題ではあるが、凄まじい時間数の残業で知られている。
1991年には24歳の男性社員が自殺し、遺族が民事訴訟を起こした。
2015年12月25日には入社初年の女性社員が自殺。
この女性社員の母親が労働問題の腕利き弁護士とタッグを組み問題を広く訴えた。
また自殺した女性本人もTwitterで追いつめられて行く心理状況が露になった書き込みを残していた。その中には「仕事のミスを庇ってもらう代わりに見返りが避けられない」といったセクハラ常態化を伺わせる記述や「睡眠不足が慢性化する状況まで働かせながら、「化粧ができていない」「目が充血している」ことに叱責される」といったパワハラ被害、残業時間記録の改竄が常態化していたことが明らかになったことで大きな反響を起こした。
この騒動を受け、厚生労働省は2016年11月に長時間の違法労働の疑いで支社も含めた電通社屋を捜索。
この騒動を受け、電通側は「22時には退館、消灯」するとしたが、あっさりと「今度は早朝から出社させて過重労働は変わっていない」ことが近隣住民と思われる人物のtwitterで暴露されている。
セクハラやパワハラ体質は、この事件後の2017年に電通在籍当時のセクハラを告発したブロガーのはあちゅうの発言により再び注目された。この告発では、加害者とされた当時の先輩男性(彼もすでに退社、独立済み)が公に謝罪したが同時にはあちゅう自身もtwitterで童貞男性を小馬鹿にする発言を繰り返していた炎上芸人的な行動が多く「自らも被害者である他方で加害者であった」ことで非難をあび、「男女共セクハラ、パワハラ体質を養成する風土があるのでは」という見方に繋がっている。
出身者
日本ではリクルートと並んで、多くの人材を輩出する企業として有名である。
- 安倍昭恵 (安倍晋三内閣総理大臣夫人)
- 安西水丸(イラストレーター)
- 伊集院静(作家)
- 尼子騒兵衛 (漫画家)
- 荒木経惟 (写真家)
- 雁屋哲 (漫画原作者)
- 佐藤雅彦 (メディアクリエーター)
- 田中謙介(ゲームクリエイター)
- はあちゅう(ブロガー、フリーライター)
- 中山泰秀(衆議院議員)
- 永井一郎(声優)
- 平井卓也(衆議院議員、J-NSC元代表)
ほか多数