ザビ家
ざびけ
概要
ジオン・ズム・ダイクン死後、ジオン共和国の実権を握った一族。
家長であるデギン・ソド・ザビを中心に彼の子供達でジオン公国の政治・軍事の中枢を担っていた。
地球連邦政府からの独立を武力を用いて行うために軍備を大拡張し宇宙世紀0079年1月3日、連邦政府に宣戦布告しジオン独立戦争(一年戦争)を開始した。しかし戦時中に親兄妹間で政治的・軍事的対立が頻発し、戦争終結時に滅亡した。
ザビ家滅亡後もザビ家信奉者によるジオン残党軍が勃興し、かつてギレン・ザビ親衛隊隊長だったエギーユ・デラーズ中将はデラーズ・フリートを組織し反連邦活動を行った。
一方ハマーン・カーン率いるジオン残党軍最大勢力「アクシズ」は、唯一の生き残りであるミネバを君主とし、グリプス戦役に介入し、後に第一次ネオ・ジオン抗争を勃発させた。しかしこの時のミネバ王女は影武者だったとされ、本物のミネバ・ラオ・ザビはUC.0096に勃発するラプラス戦争の際にジオン残党軍の一つである「袖付き」に囲われている事が判明する。
一年戦争当時はジオン公国を我が物にしていたザビ家であるが、ジオン国民が全員ザビ家を支持していたという訳では無く、寧ろ「国父ジオン・ズム・ダイクンを暗殺し権力を手に入れた裏切り者」と考える「ダイクン派」と言われる勢力も少なからず存在した。
「ダイクン派」は公にこそ反ザビ家一党を掲げる事はしなかったが、「ダイクン派」とされたジンバ・ラルの息子であるランバ・ラル大尉やアンリ・シュレッサー准将などの親ダイクン派の軍人は冷遇される事が多かったと言う。
一年戦争末期、連邦軍が「星一号作戦」を開始した頃にジオン公国首都のズム・シティにてアンリ・シュレッサー准将らとその部下や有志による首都防衛大隊が突如クーデターを決行。ギレン・ザビ討伐を旨とするクーデター攻撃を開始しジオン親衛隊の部隊と衝突するという事件が勃発している。
一方激戦の最中のア・バオア・クーでも一部のダイクン派軍人らが離反し一部の施設を占拠したとする情報がありジオン公国も一枚岩では無かったとされている。